9.11脱原発テントひろば9年目行動:小出裕章さん講演&経産省前抗議行動(写真と動画によるレポート)

今から8年前の2011年9月11日。経産省敷地の一角に、脱原発テントが設置されました。それからずっと、テントが裁判により撤去されてからもずっと、脱原発を訴える座り込み抗議が粘り強く続けられています。

 

先日9月11日は、設置9年目行動として、小出裕章さんの講演と、経産省前抗議集会が行われました。以下、当日に撮影した写真と動画をご紹介します。

 

小出さんの講演「福島は終わっていない、原発はクリーンではない」は、参議院議員会館の講堂で開催されました。講演に先立ち、澤田さん撮影による映像が上映されました。澤田さんは、経産省前テントひろばを、設置のその日からずっとビデオカメラで撮影されています。

 

なんと、テントの8年間という膨大な記録を、「テントここに在り’19」として30分に凝縮したバージョン!

 

 

上映されたDVDは100円で頒布(安すぎ…!)。私も購入させていただきました。(購入希望の方は、経産省前テントひろばまで)。

 

 

8年間の歴史を、いち観客として鑑賞していたら、突然、私が写った映像がスクリーンに大写しになってびっくり! 「反原発美術館」オープンの日に、撮影してくださった映像です!

 

 

私は、撮るのは大好きですが、撮られるのは苦手。(顔がデカすぎ!)とか(自分のしゃべり声が嫌!)とか思いつつ、自分のシーンが過ぎ去るのをじっと待ちました(^^;)。

 

30分間の上映後は、つづけて小出さんの講演です。この日私は会場に早目に行き、小出さんにご挨拶して、撮影の許可を頂きました。

 

小出さんのお話は、これまで映画やDVDなどで何度もお聞きしていましたが、実際に講演を聴くのは、意外にも初めてだったのでした。

 

小出さんに近づいて話しかけると、にこやかな笑顔で、撮影・公開を快諾してくださいました。

 

私が勝手に思い描いていた小出さんの印象よりも、ずっと明るく、気さくな方だったのが驚きでした。おそらくこれは、映画や映像の中で拝見する小出さんが、「原子力の専門家として福島原発事故を話す」という場面でしか登場しないからではないか?と考えました。

 

映画の中で登場する小出さんは、話す内容は深刻で、表情も重いです。もちろん、インタビューの前後では明るい笑顔を見せることもあるのでしょうが、制作者が伝えたいメッセージから外れるシーンや表情は、編集段階でカットされてしまうのでしょう。もし、小出さんがゴキゲンでカラオケを熱唱する映像が延々と続いたら、制作者が描くシナリオ(?)にそぐわないですものね。これは、編集の功罪とも言えると思います。

 

小出さんの映像と実際のギャップに触れ、つくづく、私自身もドキュメンタリーの作り手として、「映像が映し出すのは(意図的な)一面に過ぎない」ということに、自覚的でありたいと思いました。

 

…やや話が脇道にそれてしまいましたが、小出さんの講演を収めた動画は、以下よりご覧いただけます。ぜひご覧ください。

 

 

講演中の写真。会場は満席でした。

 

 

 

 

講演終了後、経産省前の抗議集会までに時間があったので、議員会館の喫茶店でご飯を食べることにしました。この日同じく撮影に訪れていた、UPLANの三輪祐児さんとご一緒しました。

 

三輪さんは、東日本大震災をきっかけに取材活動を始め、YouTubeに動画をアップしています(三輪さんのアカウントはこちら)。ほぼ毎日撮影に出かけ、その日のうちに編集⇒翌日にはYouTubeアップ…という、超ハードなスケジュールを日々こなしています!

 

 

「55歳で早期退職し、65歳ぐらいには死ぬだろうと思っていた」はずが、東日本大震災以降、「ロードバイクに乗って、毎日反原発の市民活動を取材していたら、すっかり体力がついて65歳になってしまった」とのこと…! 「こんなはずじゃなかった」とも仰っていましたが、まだまだ頑張っていただきたいものです!!

 

食事後、激しい雷雨のため、議員会館でしばし雨宿り。集会は無事開催されるのかと心配しながら、雨が弱まるのを待ちました。

 

雨のため、18時からの音楽演奏には間に合いませんでしたが、18時半には経産省前に到着しました。このころには、だいぶ小雨になりました(ビデオカメラにとっては、暑さ寒さ以上に「雨」が大敵です!!)。

 

集会の動画は以下よりご覧いただけます。

 

 

集会の写真もご紹介します。

 

 

 

 

 

…と、ここまでの写真をご覧になって、皆さんはきっと「顔が暗い!」「これじゃ誰だかわからない!」と思われたのではないでしょうか?

 

この日は、当初の予定では、発言者は街宣車の上に立って発言をすることになっていました。しかし大雨のため、車上に登るのは危ないと判断し、街宣車の前でスピーチをすることになったのです。

 

安全のためにはそうするのが一番ですが、問題は、街宣車のライトで逆光になってしまうこと。太陽に向かってカメラを向けるのと同じで、顔が真っ暗になってしまうのです(泣)。

 

…かといって撮影のためだけに、場所や照明の位置を変えてもらうことなどできませんし…

 

撮影者としては、雨同様、逆光も忌み嫌うものですが、つい最近、女装家・宮崎留美子さんのTwitterを拝見し、私は新たな気づきを得ました。

 

以下、当該Twitterのスクリーンショット画像です。

 

 

「インスタ映えの元祖」ともいうべき宮崎さんは、むしろ逆光をも積極的に利用して、美しい写真を撮っているのですね!!

 

Twitterでは、「もちろん逆光下では顔が暗くなってしまうので、ストロボを使うことは必須です」と書いてあります。

 

実際、私はこの日の集会で、フラッシュ有りでも撮影をしていましたが、しょせんデジカメ内臓のフラッシュでは、きれいには撮れませんでした。

 

「フラッシュ有り」で撮影した、菅直人元首相と、講談師の神田香織さん。

 

 

 

神田さんの場合、フラッシュで赤目になってしまいました…(泣)

 

宮崎さんが「ストロボ」と書かれているように、報道記者が使うような強力なストロボでないと、きれいには撮影できないのかもしれません。この辺りは、今後の課題です。

 

さて、また話がそれましたが、私のデジカメのフラッシュではきれいに撮影ができないので、結局ほとんどの写真は、フラッシュ無しで撮影をしました。フラッシュでのっぺり…の写真よりも、ありのままの暗さで撮影しておいて、いざ必要となれば、編集ソフトであとから明るさ調整を行えばよいのでは?とも考えて。。。(結局、無加工で載せてしまいましたが…!)

 

このへん、写真を撮影される方々は、どんな工夫をされているのでしょう?! 強力なストロボがなくても出来るような、良いアイデアがありましたら、教えてほしいです!

 

 

 

 

 

経産省前座り込み当番の方々が、担当の曜日ごとにスピーチをされました。トップバッターは、「レジェンドS」こと、斉藤美智子さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

川内原発前テントの江田忠雄さん。

 

 

 

 

集会の最後・第4部は、各地の反原発団体からのスピーチでした。トップバッターは、浜岡原発再稼働反対金曜アクション@静岡の石塚定治さん。

 

 

 

シュプレヒコールの音頭は、火炎瓶テツさん!

 

 

ラストは、うらんさんの「さよなら原発」。

 

 

以上、9.11脱原発テントひろば9年目行動の写真&動画レポートでした! ご参加された皆様、大変お疲れ様でした!!