【映画監督、日々の暮らし#43】家庭菜園:ナス科の連作障害に注意!

片田舎で暮らすようになって、最初に驚いたことの一つが「防災無線」でした。真冬を除いてほぼ毎日、行方不明者の情報が防災無線で流れるのです。珍しいと思うのは、私だけでしょうか?

 

身体的特徴のアナウンスから、行方不明者の大半は高齢者なんだろうなと想像できます。でも、たまに「30代の男性が施設を出たきり行方不明…」などの放送も流れます。

 

朝の放送は、「昨晩から行方不明です」もしくは「昨日の行方不明者は見つかりました」という内容で、夕方の放送は「朝に出かけたきり行方不明です」という内容が多いです。

 

私の町では、行方不明者の名前までは放送されませんが、先日上映会で訪れた寒川町でも行方不明者の放送は多く、こちらでは名前も読み上げられるそうです。

 

ふと、(都会では行方不明者の情報は防災無線で流すのだろうか?)と疑問に思いました。東京に住んでいたころ、防災無線で行方不明者の情報など、聞いたことがあったかなぁ…。記憶している限り、「ない」ような気がします。

 

しかし、都会でも高齢化は深刻ですので、日々行方不明者が発生しているはずです。都会の場合は、田舎と比べて住民の母数が大きいので、行方不明者の数も多く、放送しきれないのかもしれません。もしくは、人通りが多く、見知らぬ人が歩いていても不審ではないので、(この人、徘徊してる?)とは思われにくいのかもしれません。

 

私が住んでいる場所は小さな集落のため、よその人が歩いていたら(誰?)と思うでしょうし、そもそもここで暮らす住民たちにとっては、働き盛り世代でありながら家にずっと引きこもっている私こそ「不審者」だと思っているに違いありません(^^;)。

 

今朝も行方不明者の防災無線を聞きながら、畑作業をしました。

 

今日の作業は、ジャガイモの芽かきです!

 

 

ジャガイモは、6個×3列に規則正しく植えたはずですが、上の写真を見てわかるように、ところどころ芽が出ていない(もしくは非常に成長が遅い)ところがあります。

 

(なんでだろう??)としばし考えて、ある事に気がつきました。

 

…そういえば、芽が出ていない場所は、昨年トマトとナスを植えた場所だ!!!

 

連作障害を避けるために、その年の手帳に「どこに何を植えたか」の図を書いているのですが、昨年の春夏野菜で、そのエリアにトマトの苗2本と、茄子の苗1本を植えていたのでした。それらの場所が、ジャガイモの芽が出ていない位置と、完全に合致していました…(> <)

 

ジャガイモ、トマト、ナスは、それぞれ似ても似つかない野菜のように見えますが、いずれも「ナス科」に属する野菜です。よって、これらのいずれかを植えた場所には、最低でも2~3年は同じナス科の植物を植えないように、と言われています。

 

そんなことは家庭菜園の基本中の基本ですが、私はせいぜい苗1~2本程度だったのでそんなに影響はないだろうと、甘く考えていました(> <)(同じ科の野菜の場合、必要となる肥料・養分が重なるため、前年で土中の養分が奪われてしまい、次に植える同じ科の野菜が良く育たないのです。でも、家庭菜園の場合は十分な堆肥と肥料を施すことで、連作障害は回避できるとも言われています)。

 

原因はこれだけではないかもしれませんが、露地野菜の場合、植え付け&収穫のチャンスは年に1度しかないですから、立派に育てたいもの。天候不順や自然災害には抗えませんが、連作障害のような人為的なミスは避けたいですね…!

 

これからGWに向けて、ホームセンターなどで野菜の苗を買い、畑に植える人も多いと思いますが、くれぐれも植える場所には気をつけてくださいね!(まぁ、皆さんの方がきっと詳しいかと思いますが^^;)。

 

さて、芽かきの作業ですが、私の場合は生育の良い枝葉を2本残して、あとは取り除きます。野菜作りの本では、「枝葉を1~2本残す」と書いてあるのですが、昨年ジャガイモを育ててみて、枝葉が大きく&長く生長した際、強風や長雨で茎が折れてしまうことがあったのです。枝葉を1本しか残していないと、その1本が折れてしまった場合に枝葉が無くなってしまうので、今年は予備として2本残しておくことにしました。

 

芽かきをする前の状態。

 

 

ちなみに、なぜ「芽かき」が必要かというと、枝葉が沢山茂ると、養分が枝葉に行ってしまい、土中のイモが大きくならないからです。イモを太らせるために、余計な枝葉を取り除くということです。

 

また、窒素分の多い肥料を多く与えてしまうと、これまた枝葉ばかりが生い茂り、イモが太りませんので、窒素分多めの肥料(鶏ふんなど)は控えめにした方が良いそうです。

 

芽かきをした状態。

 

 

ジャガイモは、とにかくたくさんの「土」を必要とする野菜です。収穫までの間に、3回程度「土寄せ」を行います。土中のイモが地表近くに出てきて、イモの表面が緑色になってしまうのを防ぐためです。(また、たくさんの土を被せることで、イモがさらに成長する)。

 

1回目の土寄せのタイミングは芽かきのとき。たい肥の山から土を補給します。

 

庭の雑草や生ごみコンポストで作った、たい肥の山。

 

 

ブルーシートの隙間から水分や日光が届き、内部から草が生えてきています。

 

 

ブルーシートを取り除くとこのような状態。ただし、たい肥はフカフカなので、雑草の根は柔らかく、すぐに引っこ抜けます。

 

 

余計な雑草を取り除いた後、山の内部から土寄せに使う土を掘りだします。

 

 

 

根元を中心にたい肥を被せていきます。

 

 

いかにも良質な土(^^)♪ ちょうど昨年の今ごろ草取りをした雑草が、1年かけてたい肥になりました。

 

 

ついでに、ニンニクにも土寄せをしておきました。昨年8月に植えて、収穫は6月ごろ。栽培期間、長いなぁ~~。

 

 

ニンニクと同じ畑では、小松菜とサニーレタスも順調に育っています。こちらは、種まきから50~60日程度で収穫できます(^^)

 

 

たい肥の山付近は、土中の栄養価が高いからか、雑草が生い茂りやすいです。雑草類はそのまま放っておくと、ブルーシートを突き抜けて成長してしまうので、土を取り出したついでに、たい肥の山周りの雑草取りもしておきます。

 

 

 

これから雑草取りシーズンが本格化しますが、家庭菜園に「土」は大量に必要ですので、せっかく取り除いた雑草はたい肥化するのがおススメです。たい肥の山を作ってブルーシートを被せれば、そのエリアの雑草取りも必要なくなるので、一石二鳥ですよ(^^)

 

以上、ジャガイモの芽かきについてでした♪