KAWASAKIしんゆり映画祭・場外乱闘#2 公開討論の音声データアップに対し、映画監督の纐纈あやさんより、「プライバシーの侵害としてYouTubeアカウントの停止を求める」との訴えが!

場外乱闘#1で少しご紹介したとおり、オープンマイク・イベントの呼びかけ人をされていた、映画監督の纐纈あやさんからも、Eメール、TwitterのDM、YouTubeの公開コメント、電話(私は応答しませんでしたが)で、公開討論の音声データ削除を求められました。

 

特筆すべきは、私は纐纈さんから「音声データの削除」のみならず、この件に関して「プライバシーの侵害」と「YouTubeアカウントの停止」まで求められている、ということです。

 

私と同世代で、同時代に活躍されているドキュメンタリー監督が、自ら「表現の自由」を後退させるような手段を取る…このことに私は強い衝撃を覚えました。

 

以下、纐纈あやさんに関するFacebook公開投稿をご紹介します。

 

 

以下のスクリーンショット画像は、私がYouTubeに投稿した当該音声に、纐纈さんが公開でコメントをされたものです。

 

 

投稿へのセルフコメントとして、私は以下も加えました。

 

 

文中の「添付のコメント」とは以下:

 

 

(上記投稿に対する他の方々のFacebookコメントは、こちらよりご覧いただけます。)

 

「YouTubeへアカウント停止を求める」と知った私は、すぐに「note」のアカウントを取得し、同じ音声データをそちらにも掲載しました。

 

 

Facebookでは、Twitter上に寄せられている意見も紹介しました。(以下投稿のリンクはこちら。この投稿へ意見をくださった方々のコメントも閲覧できます)。

 

 

 

 

 

 

 

 

11月3日には、纐纈さんとの件につき、続報として以下Facebookに投稿しました。

 

 

こちらも投稿が長文で、全文表示した状態でのスクリーンショット画像が撮れないため、以下、テキストを掲載します。

 

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#しんゆり映画祭 続報

 

しんゆり映画祭は、その後、映画『主戦場』の上映を決め、11月4日に上映されることが決まりました。このかんの映画祭事務局、スタッフ、声をあげた関係者、市民の方々など、すべての方のご努力が実った成果だと思います!! 今後も、表現の自由が脅かされることのないよう、力を合わせて頑張っていきましょう! 私も頑張ります!!

 

…という大前提のもと、以下、いわば「しんゆり映画祭・番外編」(いや、「場外乱闘」か?!)とも言うべき、しんゆり映画祭事務局&スタッフおよび、ドキュメンタリー映画監督・纐纈あやさんによる、10月30日の「しんゆり映画祭で表現の自由を問う」イベントのノーカット音声の削除、加えて、纐纈監督個人からは「プライバシーの侵害としてYouTubeのアカウント停止を求める」と言われている件に関し、続報をお知らせします。

 

Facebook上で、この件について投稿をしたところ、映画監督&脚本家の山崎邦紀さんより、以下のコメントを頂きました。(投稿にコメントする形なので、山崎さんのコメントは公開でどなたでも読めるのですが、コメントというのはたくさんつくほど埋もれてしまうので、こちらに改めて掲載させていただく次第です)

 

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監督同士なのに、どうしてこんな居丈高な削除要求になるのか、理解に苦しみます。映画祭や纐纈さんにとって、ノーカット音声が何か不都合なのでしょうか。浜野監督に話したら、その場に参加できなかった人たちのために、早川さんはノーカットで公開したのではないかと言ってました。それを取材申し込みといった手続き論で排除しようとするのは、公開中止と同じ手法だと思います。

 

YouTubeで見られなかったのは削除されたのでしょうか? noteで3時間聞きました。映画祭の内情があまりにも正直に反映していると思いました。自分が渦中に立たされたら、どう判断するか。自己検証すべき多くの事柄があります。この問題に関心を持つ多くの人に聞いてもらいたいと思います。公開討論であるのにも関わらず「動画の削除を求めるだけでなく、YouTubeのアカウントの停止まで求める」のは、呼びかけ人による問題の過度な私物化ではないでしょうか。

 

(※早川注:上記YouTubeで再生できなかったというのは、削除ではなく、私のURLコピペミスによるものです)

 

その後、スタッフとのやりとりを早川さんがアップしているのを読み、これはどう考えてもあまりにも映画祭の内情が赤裸々になってしまったため、映画祭側が慌てて蓋をしようとしているのだと思いました。事前に取材申し込みをしてなかったというのは、言いがかりに過ぎません。こちらもシェアさせて頂きます。

 

YouTubeのアカウント停止を求めるというのは、ドキュメンタリー監督の作家生命を脅かすものではないでしょうか。そこを突く纐纈さんの冷血なやり口は、多くの人に知られるべきだと思います。

 

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山崎さんのコメントの引用は以上です。特に最後の段落で、「YouTubeのアカウント停止を求めるというのは、ドキュメンタリー監督の作家生命を脅かすものではないでしょうか」と書かれている部分、とても重要な指摘だと思います。

 

公開討論の音声アップを理由に、YouTubeのアカウントを停止する。。。

 

私に限らず、多くのドキュメンタリー監督が、YouTubeを活用しています。いわゆる「映画」としてつくる作品は、そうそう簡単にできるものではありません。まず、公開に耐えうるよう作品の「質」が求められるので、時間もお金もかかります。

 

一方で、YouTubeならば、そのときどきの重要な問題を、「作品の質」「構成」「予算」など気にすることなく、タイムリーに素早く伝えることができます。「作品」…とまではいかなそうなテーマでも、今これはお伝えしなければ!と思う内容ならば、取材し、ほとんど編集をせずに(または必要な部分だけ切り出して)、YouTubeで発表します。

 

ただ、人気YouTuberでもない限り、YouTubeでお金を稼ぐ=制作費用を賄うことは無理なので、ほとんどの作家はYouTubeと「映画」を、それぞれ使い分けながら活動をしていると思います。(私もそうです)。「映画」では、タイムリーには情報を届けることができない分、時間がたっても色あせない普遍的なメッセージを伝えられるよう、作家たちは時間をかけて作品を作るのです。

 

纐纈さんがアカウント停止を求めているのは、私の「petiteadventurefilms」というYouTubeアカウントです。このアカウントには、私が映画監督になる前からの、10年以上に及ぶ300本以上の動画が掲載されています。

 

アカウントが停止されれば、もちろんこれらの動画は観られなくなり、(停止は経験したことがないので分かりませんが)私はアカウントにアクセスできず、ハードディスクに保存していない動画については、失われてしまうかもしれません。(私は今、この件をめぐる様々な対応に追われていますが、来るべきアカウント停止の事態に備え、これまでにアップした全ての動画をダウンロード保存する作業も並行して始めなければなりません。(しかし、動画はダウンロード保存ができても、動画にいただいた数々の貴重なユーザーコメントは、画面からは消えてしまいますね…)

 

私としては纐纈さんが、ご自分が主張されていることを、今一度、冷静によく考えてみていただきたいと願いますし、「こういうやり方は、最終的には自分の首を絞めることになりますよ」「表現の自由を、今度は表現者自らが後退させてしまうことになりますよ」と言いたいです。

 

纐纈さんからEメールとTwitterのDMで、「音声の削除」「削除しないならプライバシー侵害とアカウント停止」、さらには「あなた自身の手で取り下げないのなら、公開の場であなたを批判します」とも言われましたので、私は「音声の削除→しない(理由もお伝え済み)」、「削除しないならプライバシー侵害とアカウント停止→承知しました」、「公開の場で私を批判→ご自由になさってください」と返信し、加えて、以下のように「提案」もしました。(11月1日16:11 TwitterのDMとして送信)

 

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纐纈さま

 

たびたびすみません。
ひとつお願いがあります。

 

纐纈さんが公開の場で私のことを批判されるのは、全く問題がないのですが、もしよろしければ、纐纈さん&私双方の、一連のEメールとツイッターのDMも、全てお互いに公開しませんか?

 

纐纈さんが、私の言わんとするところを、纐纈さんの視点で要約してまとめてくださるよりも、私の発言がすべてそのまま無編集で公開されることを、私は望みます。

 

纐纈さんのメールとDMについても、私が私の視点で要約するよりも、そのままで読んでいただいた方が見る方々にとって良い、と考えます。

 

公開の際、私はメアド、ツイッターアカウントともに、「あり」(写り込みあり:スクショ画像の場合)で構いません(もともと公にしているものですので)。

 

どうぞよろしくお願いいたします。
早川由美子

 

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上記DMを送って以降、それまで頻繁に来ていたEメール、DM、そして電話がぴたりとやみました。

 

不思議です。。。

 

(電話に関しては、私のスマホに表示された固定電話の番号が、纐纈さんのホームページに掲載されている番号だったので、纐纈さんからと判明しました。しかし、私は電話口で「消せ消せ」と言われたところで応じられないし、お互いにとって、やり取りは記録に残る形にしておいた方が、余計なトラブルが回避できるので良いと思い、電話が複数回、1分以上も鳴り続けましたが、私は出ませんでした)

 

そしてこの投稿を書いている今現在(11月3日12:09)まで、纐纈さんからの連絡(私の提案に対する返事さえ)来ていません。

 

私は纐纈さんとは、今回の件以前には、交流・つながりはありませんでした。(私は纐纈さんの映画を拝見したり、講演会にお話を聞きに行ったことはありますが、纐纈さんが私の映画を観に来てくださったというのは、私の記憶にある限りでは「ない」です)。

 

個人的な付き合いがないので、連絡がぷつりと途絶えた事情は全く分かりませんが、一連のやり取りのあと、私のこころに残ったのは、以前、他の人からSLAPPまがいの恫喝を受けたときの経過と、全く同じだなぁ…ということでした。その以前の件については、ここでは詳細は差し控えますが、要は、削除しないなら訴えるぞ→不当な要求に対し、こちらが徹底抗戦したら沈黙(ただし、削除の要求を取り下げたわけではない)…というケースでした。

 

…というのは、現時点における私の勝手な推測でしかありませんので、纐纈さんの沈黙は、実は本格的な提訴に向けての準備中だからなのかもしれないですね!!??

 

今後、この件について何か続報(訴状が届いたあああーーー!等含め)がありましたら、またお知らせいたします。

 

現時点での、纐纈さんとのやり取りは以上です。

 

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(上記投稿に寄せられたFacebook上のコメントは、こちらよりご覧いただけます。)

 

このブログ記事をまとめている今日現在(11月8日15:27)もまだ、纐纈さんからは連絡がありません。。。

 

纐纈さんに関して、現状は以上です。場外乱闘#3では、Twitter上に寄せられた様々な賛否両論コメントをご紹介します。

 

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