「シビルは門を閉じません」~私たち市民の武器は、集まること、話し合うこと、スクラムを組むこと

今月から開催を予定していた、市民の学習・活動・交流センター「シビル」での映像ワークショップは、既にお知らせしたとおり秋に延期(予定)となりました(映像ワークショップの内容と延期のお知らせはこちらをご覧ください)。

 

主催のシビルより送っていただいた「運営委員会ニュース」に、このコロナ下で市民運動はどうあるべきか、そのひとつの在り方・可能性を示唆するかのような文章が掲載されていましたので、ご紹介します:

 

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「シビルは門を閉じません」

 

コロナウイルス感染騒ぎがおさまりません。政府・東京都・マスコミをあげての自粛ムードの中、「自粛」という名の同調圧力も大きくなっています。

 

そのムードや、その後の世界には大変危惧を感じます。

 

まず、「自粛」「感染」が差別につながっているということ。「自粛」の標語はほとんど戦中の「欲しがりません勝つまでは」と同じで、渋谷でデートの高校生やパチンコ屋に並ぶ人は「何も考えない、しょうもない奴」とたたかれます。医療関係者の子どもが保育拒否されたり、感染したテレビ局アナウンサーの謝り方にも異常さを感じました。

 

そして、その逆に「権力者による強い規制」を求める声の大きさ。もちろん、そこには「命令をした分、きちんと保障を」という経済的理由もあるのでしょうが。そのうえ、それを利用した「緊急事態」を盛り込んだ改憲論議ももくろまれています。まだまだ、それ以外にも危惧はたくさんあります。

 

私たち市民の武器は、集まること、話し合うこと、スクラムを組むこと。それらは、オンライン○○では、とても補えません。今、それが奪われているのです。

 

だからといってシビルが「自粛はしません」、「これまで通りに講座も イベントもやります 」 とは言えません。ただ、門を閉ざすことはしまいと。いま、何かやらねばならない人(たち)、やろうという人(たち)がいるなら、そこへの会場の提供は続けていきます。(福田)

 

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また、同ニュースには、国立のNPO団体「Jikka」の協力を呼び掛けるメッセージも掲載されていましたので、そちらもご紹介します:

 

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一昨年のシビルの集いでは 、国立の NPO団体である Jikka の稲川恵子さんにお話をしていただきました。長期休暇の時に開催される「子どもの朝ごはん」の取り組みを報告してくださいましたが、女性の居場所作りをテーマにする Jikka には、ステイ・ホームでかえって居場所がなくなった女性たちからの相談があいついでいるそうです。協力をよびかけるメッセージをいただきましたので紹介します。

 

「コロナのせいで大忙し」

 

DV・虐待被害者支援をする私たち夢ファーム Jikka には、連日コロナ禍で相談が相次いでいる。これまで隠れていた被害が形になって現れている。身体的・精神的 DV で家を出された、出てきた、お金もない。行くところがない、泊まる所がないという相談だ。経済的 DV 被害者 は、 給付金が世帯主に行くのでもらえないという話もある。これはすでに別居していれば 、相談してもらえれば何とかなるが、家庭内別居状態では難しい。しかしこの機会に家を出ることはできる。これは大変な状況といえばそうだが、逆にチャンスでもある。隠れて我慢していた人が我慢をやめ脱出するチャンスなのだ。私たちはそう思い、支援を続けている。閉鎖も短縮もしない。淡々とこれまでの活動を続けている。しかし、部屋とお金が必要だ。部屋が提供できる人、カンパしてくれる人がたくさん欲しい!是非、ご協力を!

 

郵便振替口座 00110-1-730345  特定非営利活動法人 くにたち夢ファーム
東京都国立市西2-11-28  TEL 042-511-5812

 

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ご紹介は以上です。市民の学習・活動・交流センター「シビル」については、こちらのホームページをご覧ください。