【映画監督、日々の暮らし#44】「鎌砥ぎ名人」に教えを乞う!

「空き家と庭の維持管理」という名目で、今の家に住んでいる私にとって、畑仕事と並ぶ日々の日課は「草取り・草刈り」です。

 

記憶している限り、この家に住むまでは、草取りや草刈りなんて、私はやったことがありませんでした。りべるたんを取材している時、畑作業をする人たちの様子を撮影していましたが、私は「撮影」が目的だったので、目の前で汗を流して草取りをする彼らを、手伝うことはしなかったのです。

 

しかしこの家に引っ越してきてから、突然、草刈りをする生活が始まりました。物置小屋の中から鎌を見つけてきて、握り方・使い方も分からないまま、怒涛の草刈り生活に突入。春から秋にかけて、雨の日と外出日以外は、基本的に毎日草刈りをしますし、真夏でも、蚊よけのために長袖長ズボンを着用し、大量の汗で腕はあせもだらけ…。「家賃がタダ」とはいえ、結構苛酷ですよね(^^;)

 

約2年間草取りをしてみて気がついたことは、雑草が一番成長する時期は、梅雨~初夏のあたりだということ。数日前に草刈りをした場所が、もう同じ背丈ぐらいに伸びていたりするのです。しかし、お盆を過ぎるころには、まだまだ暑い日が続いていても、雑草の成長は遅くなります。ただし、背丈が大きくなるのは遅くても、この時期の雑草は茎が太く、固くなっていきます。梅雨~初夏と、盛夏では、草刈りの質と大変さが異なります。

 

昨年、お盆あたりに、毎日太い雑草を刈っていたら、手首が腱鞘炎のように痛くなってしまいました。物置小屋で見つけたステンレスの鎌は、いつの間にかまったく切れなくなっていました。

 

(鎌を砥いだ方がいいのかな?)とふと思いつき、ネットで砥石や砥ぎ方を調べました。鎌はカーブがあるため、刃物の中では一番、砥ぐのが難しいそうです。「鎌を砥げるようになれば、全ての刃物が砥げる」という記述を、よく見かけました。

 

リサーチの結果、鎌を砥ぐには、とりあえず「粗砥(あらと)」と「中砥(なかと)」という、2種類の砥石が必要とのことでした。

 

「粗砥」でざっと砥ぎ、それから「中砥」で仕上げます。料理用の包丁などなら、「仕上げ砥」できめ細かく最終的な仕上げをしますが(その方が素材の断面がきれいに切れる)、鎌はしょせん雑草を刈るためのものですから、「中砥」までで十分とのこと。(もちろんこだわり派の人は、鎌でも仕上げ砥を使います)。

 

昨年の9月、早速「粗砥」と「中砥」を購入! (いよいよ私も、鎌砥ぎなんてする生活に突入したのね~)と、若干感慨深く思いました。

 

 

こちらは「中砥」。

 

 

パッケージの裏面。「天然砥石の諸欠点を改良し研磨の絶大にして、刃先を損傷することなしに…」という言い回しに、時代を感じます(^^;)

 

 

YouTubeで検索すれば、鎌の砥ぎ方の動画はいくつもアップされています。いくつか見て、おおよその動作と流れを理解し、早速鎌砥ぎに挑戦することにしました!

 

鎌の他、ついでに大小の剪定ハサミも一緒に砥ぎます。

 

 

これまで一度も砥いだことがなかった鎌は泥だらけ(^^;)。もちろん、砥ぐ前に洗って泥を落としておきます。

 

 

粗砥⇒中砥の順に、とりあえず砥いでみました!

 

 

見よう見まね…ではありましたが、とりあえずピカピカになったではありませんか! よく拭いた後、錆止めにサラダ油を塗ります。

 

 

 

 

 

使い終わった砥石を、洗いカゴに立てかけて乾かします。なんだか、すてきな光景(^^)

 

 

いかにも「切れ味抜群!」になった鎌を持ち、いざ、草刈りを!

 

 

今日はこのエリア一帯を草刈りします!

 

 

(きっとものすごい切れ味なんだろう)とワクワクしながら、草刈りを始めましたが、その期待は、最初のひと振りで裏切られてしまいました。

 

…切れ味がまったく回復していないではありませんか!!!!!

 

なぜ?!?!

 

全く理由が分かりませんでしたが、とりあえずこの日は、まるで切れ味に変化のない鎌で、仕方なく草刈りをしました。

 

 

 

なぜ、砥いだのに鎌の切れ味が変わらないのか理解が出来ませんでしたが、ひとつ気がついたことがありました。ついで…のつもりで一緒に砥いだ、剪定ハサミの切れ味が、めちゃめちゃ回復していたのです。

 

 

その違いが何かを考え、思いついたのは「材質」でした。鎌は「ステンレス」製でしたが、剪定ハサミは「鉄(鋼)」製です。

 

ステンレスと鉄(鋼)の違いについてネットで調べると、ものすごく大雑把に言えば「ステンレスは錆びにくいが、砥いでも切れ味は回復しない。鋼はその逆」とのことでした(実際には、刃物の素材は「ステンレス」or「鋼」と単純に二分されているのではありません。両方を掛け合わせたものもありますし、用途に応じて、「鋼」に含まれる「炭素」の量や、「ステンレス」に含まれる「クロム」の配合度合いを調整し、特性や硬度を変えていきます。ですから、ステンレス、鉄(鋼)と言っても、さらに細かく種類が分かれています。刃の素材と、刃の付け方にもより、「砥げないもの」「数回砥げるもの」「砥ぎながらずっと使えるもの」と分かれます)。

 

まず、「そもそもステンレスと鋼の違いが分からない」という場合は(私がそうでした^^;!)、こちらのサイトなどが分かりやすいです。

 

堺英工房のウェブサイト「鋼とステンレスについて」解説ページ
https://www.sakai-hide.com/article/kouzai/sozai/

 

刃物は、包丁でも鎌でも、単に「硬度が強ければよい」、「錆びにくければいい」というものではありません。用途に応じて素材も変わるという点について、以下のページが分かりやすく書かれています。

 

實光刃物のウェブサイト「包丁の鋼の材質」解説ページ
https://www.jikko.jp/houchou/hagane.html

 

砥石を買ったところで、「砥げない鎌」なら、意味がなかったわけですね…(^^;)

 

それから、私は鎌の刃の素材について調べ始め、手入れは大変でも、「砥ぎながらずっと使える」鎌が欲しいと探し求めました。

 

あれこれ調べて、購入したのはこちら! まぁ、しょせん、ネットで調べた知識ですから、初めての買い物は失敗しても仕方がないという気持ちで、品定めをしました。

 

豊稔企販の草刈鎌
http://www.hounen.com/kama/kusatori/

 

 

っていうか、鎌についてよくよく調べていくと、「日本刀」に通じる世界(技術)なのだなぁ…と思いました。昔ながらの刃物メーカーのホームページを見ていると、その伝統技術を守る姿勢に、涙が出てきそうになります。今では、百均でも鎌が買えてしまう時代ですが、ぜひ(自分の手首を守るためにも!)、老舗の鎌メーカーの商品を購入して、伝統の技が廃れないように支えていきたいですね!

 

 

 

手がスパッと切れてしまいそうなぐらい、ピッカピカで怖い…(> <)!

 

 

日本刀のような「切れ味抜群」を謳う鎌は、私にはちょっと怖いなぁとも思い、安全手袋も購入してみました。気休めにしかならないのかもしれませんが、一応(^^;)。

 

 

 

 

「免責事項=手に刺さりますので、包丁の先端部の付刺しには対応できません」って、そりゃ当たり前…と思うのですが、こういう手袋を購入する客は、「安全手袋なのに、刺さったじゃねえか!」とか、逆ギレしそうですよね(> <)

 

 

でも実は、この手袋は滑り止めがついていないので、そういう意味で逆に危ないのでは?と思い、結局まだ1度も使っていないんですよね…(^^;)

 

鎌を買おうとネットで検索していた際、もうひとつ気になったタイプの鎌があったので、そちらも購入してみました。

 

 

こちらは「カギ鎌」と呼ばれるタイプの鎌で、「ねじり鎌」などと同様、地面に密着したタイプの雑草を取り除くのに便利な鎌です。私が購入したのは、大船渡の熊谷鉄工所のカギ鎌。こちらの会社は、もとは牡蠣の殻を開ける工具のメーカーで、その技術を応用して草刈鎌も制作&販売しています。

 

 

ギザギザの刃先で、草をひっかけ、絡めとります。

 

 

ギザギザの刃先なので、普通の鎌砥ぎは使えません。カギ鎌用には、ダイヤモンドヤスリ(チタンコーティング)を購入しました。(なんか最近はこういう系の買い物ばかりだわ^^;)

 

 

さて! 日本の伝統技術が詰まったピカピカの鎌で、いざ草刈りを!!

 

朝日に鎌が輝いています(^^)!!

 

 

…ビックリ!!

 

雑草に片手を添えなくても、振り回すだけでスパスパ切れていくではありませんか!!

 

マジで日本刀だ、これ…!!

 

作業スピードが、いきなり5倍ぐらい上がりました。もう、10分ぐらいでこんな感じ!! しかも、手首への負担が全くない!!

 

 

今までの苦労は何だったのか…と不思議に思ってしまうほど、スイスイ草刈りが出来てしまいました。つくづく、(道具って大事だなぁ…)と実感しました。どんな分野でも、職人さんたちが、高価な道具を買い、きちんと手入れをしてずっと使い続けるというのは、実に理にかなっているわけだ!などと思いました。

 

切れ味に感動しながら草刈りを終え、私はYouTubeで見たやり方で鎌を砥ぎ、刃物油を塗りました。これまでのステンレス製とは異なり、今回は鋼製ですから、毎回の手入れをきちんと行わないと、すぐに錆びてしまいます。「良い道具を買う」ということは、「きちんとその手入れもする」ことが前提。この日から「鎌砥ぎ」は、私の日課となりました。

 

購入してしばらくの間は、素晴らしい切れ味に感動していたのですが、でもやがて、毎日砥いで手入れをしているにもかかわらず、だんだんと切れ味が悪くなっていきました。

 

なぜなんだろう…(> <)

 

再び考えた結果、私の「砥ぎ方」が悪いのでは?と思いました。私は、YouTubeで見ただけの、自己流の砥ぎ方です。購入した商品のホームページには「何度でも砥ぐことが出来、切れ味がよみがえる」と書いてあったのですから、私の砥ぎ方に問題があるとしか思えません。

 

でも、私の周りで鎌を砥いでいる人なんて、聞いたことがありません。一体、誰に聞けば…。

 

ふと、私の畑のお師匠さんが以前、「自分の道具は、鎌砥ぎ名人が手入れをしている」と言っていたのを思い出しました。

 

早速お師匠さんに電話をし、鎌砥ぎを教わりたいので、鎌砥ぎ名人を紹介してもらえませんか?とお願いしました。お師匠さんは名人に連絡を取ってくださり、数日後、彼の電話番号と住所を書いた紙が、私の家のポストに投函されていました。

 

書かれていた番号に、早速電話を掛けてみました。鎌砥ぎを習いたいとお願いすると、「では暖かくなったら、また連絡をください」と言われました。年が明け、待つこと数か月。3月に入り、雑草が目に付くようになったころ、再度電話をかけました。

 

3月末、鎌砥ぎを習いに、いざ隣町へ!!

 

自転車のカゴに、タオルで巻いた自分の鎌と砥石を入れ、待ち合わせ場所に向かいます。鎌砥ぎ名人(以下、中村さん)に会うなりまず、「女で鎌砥ぎを習いたいだなんて、すごくゴツい人が来るのかと思ったら、華奢な人でびっくりした」と言われました。

 

…!

 

別に華奢とはいえない私を「華奢」というなんて、どんだけゴツい女を想像してたんだっ(^^;)!!

 

おそらく中村さんは、女子レスリング選手みたいな人を想像していたのかもしれません(^^;)!!

 

「女性で鎌砥ぎを習いたいっていうのは、珍しいことなんですか?」と聞いてみると、「うん、言われたことないねぇ…。農家の奥さん連中なら、自分で砥ぐだろうけど、大抵は、鎌砥ぎは旦那さんの仕事なんだよ。周りの女の人は、みんな、「砥いで」って鎌を持ってくるけど、「鎌砥ぎ教えて」とは言われたことがないなぁ」と言っていました。

 

へぇぇ、そういうものなんだ?! 「砥いで」って他人にお願いするより、自分で砥げるようになる方がよっぽどいいじゃん! そうしたら、いつでも、自分が好きな時に、砥げるんだから!

 

私はこのように思うタイプですが、それは私が現在、「農家の奥さん連中」(それにしてもすごい呼称!)並みに、毎日鎌を使う(&砥ぐ)必要に迫られる生活をしているからかもしれません。

 

自転車のカゴに積んできた、自分の鎌を中村さんに見てもらいます。「だいぶ刃こぼれしているなぁ」とのこと(^^;)

 

 

鎌砥ぎ名人の仕事を動画と写真に収めようと、ビデオカメラとデジカメ、三脚も持参していました(^^)。私は砥石を使ったら毎回干して乾かしていましたが、中村さんによると、人工砥石はずっと水につけたままにするそうです。(宮大工などが使う、数万円もする天然砥石ならば水につける必要はありませんが、人工砥石は水につけて使います)

 

 

普通は、鎌を足で押さえて砥ぎますが、「女性で鎌砥ぎ」(!)をする初心者の私のために、なんと中村さんは、鎌砥ぎ台を手作りしてくださったのです! 滑り止めもついていて安全(^^)♪ その鎌砥ぎ台を使って、鎌砥ぎの実演をしてくれました。

 

 

3月終わりのまだ肌寒い日でしたが、30分ぐらいかけて説明しながら、丁寧に私の鎌を砥いでくれました。

 

 

農家の場合、大抵朝に、5本ぐらいの鎌を用意して、草刈りに向かうそうです。5本も用意するのは、草の種類によって鎌を使い分けるためではなく、切れ味がどんどん落ちていくから。いくら「鎌砥ぎ名人」レベルで砥いでも、使っているそばからどんどん切れ味は落ちていくものなので、5本ぐらい用意しないと仕事にならないのだそうです。

 

「前日に砥いだ鎌でも、使う直前にまた軽く砥いだ方がいいし、草刈りの途中でも砥げば刃こぼれを防げるよ」と言われました。へぇぇ、そんなにしょっちゅう砥ぐものなのですね…!

 

ちなみに、中村さんはなぜ、「鎌砥ぎ名人」と呼ばれるほど上手なのかというと、おじい様が建具職人だったからだそうです。なので、小さなころから様々な道具作りや刃物砥ぎの様子を見て、手伝いもしてきたので、自然と覚えたそうです。

 

中村さんご自身は建具職人にはならず、染め物職人になりましたが、あらゆる職業の「職人」は、ちょっとした道具ならば自分で改良して作る必要が多々ありますから、小さい頃に身につけた、道具作りや手入れの技術が、きっと染め物のお仕事にも生かされているのだと思います。

 

中村さんは、野菜作り自体はまだ15年程度とのことですが、畑も職人魂全開で取り組んでいるので、野菜作りに関するお話も参考になるものばかりでした。道具のこと、畑のこと、日々の暮らし方などなど、寒い中、3時間近くお話を聞いてしまいました(^^)

 

中村さんの畑。300坪の畑の賃料は、年間なんと3,000円! 私が住むエリアより、さらに安いです。

 

 

その値段を聞いて、ふと(「農地」に住める方法ってないのかしら??)と思いました。農地はそりゃ「住んではいけない」のでしょうけど、例えば、「不法投棄の監視のために小屋を建てて仮眠」ならば、そこで生活ができるんじゃないかしら? そしたら、庭付き&畑付きの家賃が年間3,000円ですよ! ちょっと真剣に考える必要がありますねぇ!?

 

以前、韓国で住宅問題を取材したとき、「農業用ビニールハウスで暮らす貧困層」について知りました。韓国では、住む家のない人たちが、畑の管理人としてビニールハウスで実質的に暮らしてきた歴史があるそうです。ビニールハウスの内部を、一部住居として改造して暮らしているのですが、素材がビニールですから、環境は劣悪で、湿気・温度が高く、健康被害も出ている…そのようなお話を、居住の貧困問題に取り組む、韓国のNPOの方から教えてもらいました。

 

(このときは、「居住の貧困問題の一つ」という文脈での、ビニールハウス住居のお話だったのですが、私はむしろ、「ビニールハウスが住まいになる」という点に反応したのでした^^)

 

多摩川の河川敷で、様々な工夫を施しながら暮らす方々の住居などを見せていただくと、きっと、ビニールハウスの居住性も改善できるに違いない…そう確信するのです。

 

話が(だいぶ)それましたが、ビールに「発泡酒」や「第4のビール」などがあるように、住まいにも「農地で実質的に暮らす」という道が開ければ…と願います。

 

以下の写真は、中村さんが自分で建てた作業小屋。ここに、農作業道具や小型耕運機などを格納しています。私もこれぐらいのレベルの小屋を、自分で作れるようになりたいなぁ(^^)!

 

 

苗床。トマトやキュウリなどの苗が育っていました。

 

 

 

温熱ヒーターを入れていないのに、ビニール掛けだけでかなり成長しているようです。聞くと、底上げするなど、やはり様々な工夫をされているようですが。もう、弟子入りしたくなってきた!!

 

 

この時期は端境期で、収穫できる野菜の種類は少なかったのですが、九州・博多の伝統野菜、かつお菜を頂きました。

 

 

かつお菜って、関東では見かけませんよね…? 私は初めて見ました。

 

 

エシャレットも頂きました。私は知らなかったのですが、若いうちは「エシャレット」で、そのまま成長させると「ラッキョウ」なんですって!

 

 

 

砥ぎ方を教わりながら、ピカピカにMy鎌を砥いでもらい、野菜も沢山いただいて、自宅に戻りました(^^)

 

 

鎌砥ぎ台は、砥ぎやすいように斜めの切込みが入っています。

 

 

滑り止めもついています。

 

 

中村さんに作っていただいた鎌砥ぎ台、これは一生の宝物ですね!!

 

鎌の刃こぼれもだいぶ解消されています。

 

 

かつお菜とエシャレット。

 

 

 

中村さんより、エシャレットは、「食べる直前まで土がついたまま、洗わないように」と言われていました。洗うとすぐに鮮度が落ちてしまうそうです。さすがに、採れたてのエシャレットは辛み・風味が抜群でした!!

 

 

今回中村さんからは、鎌砥ぎ台と野菜のほか、こちらの資料も頂きました。

 

「研ぎを極める」!!!

 

 

家庭菜園者向けの月刊誌で、鎌などの砥ぎ方が特集された際の、記事のコピーでした。

 

 

「道具を見れば、野菜づくりの腕も想像がつくよ」…うわぁ…(> <)!

 

 

私の想像をはるかに上回る、奥が深い「砥ぎの世界」の入口を、少し覗き見たような気持ちになりました。

 

 

 

 

そっか、砥石だって使い込んでいけば、その「砥石」自体も砥ぐ必要性が出てくるわけですよね。資料では、砥石を金属製のダイヤモンド砥石で砥ぐ方法も掲載されていました。ひぇぇ…。

 

 

もう、こんな資料を渡されたら、私は「どハマり」してしまうではないですかっ!

 

「研ぎ」の世界観をほんの少し紹介したに過ぎない、10ページほどの記事でしたが、これを読んで、これまで自分がいかに「ただ漫然と」鎌砥ぎを行ってきたのかと、思い知らされました。

 

そもそも、私は鎌の構造すら理解していなかったではないか…!

 

こういうレベルからの「学び直し」(苦笑)。

 

私はその後も鎌について調べ続け、今では、鎌と対話する気持ちで鎌砥ぎをするようになりました(こう書くと、なんかヤバい人みたいですが^^;)。

 

 

(わ、なんか台所が結構汚れてますね^^;)

 

 

 

これまでは、砥ぎ終わった後に「サラダ油」を塗っていましたが、今は「高級刃物の保護・刃物椿」という椿油を使っています(^^)

 

 

まだまだひよっこですが、でも、鎌の切れ味は以前に比べて格段に向上しましたよ(^^)/

 

以上、奥が深い(深すぎる)鎌砥ぎの世界についてでした♪