【映画監督、日々の暮らし⑨】秋、野菜の収穫いろいろ(^^)♪

畑1年目の昨年は、夏野菜しかやりませんでしたが、今年は初めて、秋冬野菜の栽培にも挑戦しています。思いっきり自己満足の世界で恐縮ですが、夏の終わり~秋冬野菜の状況について、写真と共にご紹介します♪

 

最近の収穫物で、まず特筆すべきものと言えば、落花生です。春に種を蒔いて、収穫は10月の末。半年もの間、畑のスペースを占領していたので、白菜や大根の移植先を必死で探していた時期は、(早く空かないかなぁ!)と憎らしく思いましたが、採れたての落花生を食べたら、そんな不満はどこかに吹っ飛んでしまいました(^^)

 

写真中央が落花生。かなりのスペースを占領!

 

 

「葉が全体的に黄ばんで来たら収穫時期」とされていますが、黄色になるまでにはかなりの時間を要します。

 

 

落花生は、不思議な実のなり方をする野菜です。栽培するまで知らなかったのですが、夏に黄色い花が咲き、その数日後、子房柄が下の方に伸びて地中に潜り込み、地中で子房の部分が膨らんでいく・・・という、「落花生」という名のとおりの育ち方をするのです。

 

試し掘りをした時の様子。

 

 

 

 

 

通常、乾燥して炒ったものを、「ピーナッツ」として食べる機会の多い落花生ですが、収穫したての、新鮮な生・落花生ならば、塩ゆでして食べるのが断然おススメです。ねっとりしてコクがあり、もう病みつきの美味しさ!! 収穫したてをすぐに茹でて食べる・・・なんて、家庭菜園ならではの贅沢ですよね(^^)

 

 

たわしを使ってよく洗います。

 

 

野菜を自分で育てるようになってから、(亀の子たわしが一番!)と思うようになりました。なぜなら、畑でとれたままの野菜は、表面や葉の隙間、根っこなどにたくさん土がついていて、それらを洗い落すのに、頑丈な繊維が密集した、「亀の子たわし」が最適なのです。

 

でも最近は、百均のスカスカなたわしに押されて、亀の子たわしを売っているお店を探すのにも一苦労です(> <)

 

「皆様に愛されて100年 亀の子束子」、無くならないでほしい!!

 

 

 

よく洗った落花生を、塩水で茹でます。落花生は、殻が固くて厚いので、塩はやや多めが良いです。普通の鍋でもOKですが、私は圧力鍋で茹でました。

 

 

 

茹で上がった落花生。

 

 

 

中に鎮座する粒には、神々しさすら感じます(^^)。味も最高!! 反則のウマさ!!

 

 

・・・あっという間に食べ終わってしまいました。育てるのに半年かかって、食べるのは10分だなんて・・・(涙)

 

 

殻は、生ごみコンポストに入れ、畑の土となります。

 

 

しばらくは塩茹での落花生を楽しんだ後、すべて収穫して乾燥ピーナッツにしました。落花生の収穫は、本来、晴れが数日続いた後に行うのが望ましいとされていますが(土が乾燥して収穫しやすい)、今年は夏~秋にかけて長雨、低温、台風・・・と過酷な天候が続いたので、久しぶりの晴れ間がのぞいた日に、一気に収穫を行いました。

 

台風で、3メートルを超す枝が屋根を直撃(> <)

 

 

 

小松菜の種まき直後、長雨が始まったので、ブルーシートを被せて保護しました。種まき後発芽までに、強い雨に打たれると、土が固くなってしまい発芽率が落ちるそうです。雨が止んだ後、シートを外してみると、無事発芽していました(^^)

 

 

落花生は、だいぶ塩ゆでで食べてしまったので、残りは半分ほど(^^;)

 

 

 

土があまり乾燥していなかったので、収穫に苦戦。すべて掘り返すのに2時間ほどかかりました。

 

 

 

収穫を終えた落花生の畑。やっとスペースが空いた~~!!

 

 

落花生の葉は、数か月かけてたい肥にします。

 

 

収穫した落花生。大きなボールに水を張り、たわしでごしごし洗いました。

 

 

こんな状態の落花生も。まさに、固い殻を破って芽が出た瞬間!

 

 

10日ほどお日さまにあて、乾燥させました。

 

 

 

もう十分乾燥できたので、今度は乾燥ピーナッツの味見を。試しに、ふた握りほどの乾燥落花生を、フライパンで炒ることにしました。

 

 

殻を破って、実を取り出します。実がちゃんと太っていてうれしい(^^)♪

 

 

薄皮部分にも栄養があるそうなので、薄皮は剥がさず、そのまま炒ることにしました。

 

 

フライパン、塩、オリーブ油を用意。

 

 

シンプルな食べ物ほど、素材や調味料で差が出るもの。塩は、お土産で頂いたハンガリー産のものを使いました(^^)

 

 

油を使うか迷いましたが、カロリーを抑えるため、今回はノンオイルで。(後日、ごく少量のオリーブ油で炒めてみたら、そのほうがコクが増して美味しかったです)。

 

 

弱火で5~10分炒ります。途中で数粒食べながら、好みのロースト加減になるまで炒ります。

 

 

完成!

 

 

塩ゆではもちろん、ローストしたてのピーナッツもまた、熱々で&香ばしくて、とても美味(^^)。半年畑を占領されたけど、許す!!(←単純な奴^^;)

 

残りの落花生は、乾燥剤を入れて保存。仕事柄、「カメラ用乾燥剤」は良く買いますが、「食品用乾燥剤」を買うのは初めて。生活の変化を実感する一瞬(^^)

 

 

 

 

 

収穫を終えた落花生の畑は、整地し、いただきものの種を蒔くことにしました。

 

 

牡蠣殻の石灰と手作りのボカシ肥を撒き、鍬ですき込みます。

 

 

自家採取したという、のらぼう菜、ターサイ、ビタミン菜の種。これら、蒔くタイミングとしてはかなり遅めの時期なので、多めに蒔いておくことにしました。(でも、無事生育すると、例えばターサイは白菜並みに場所を占領するそうなので、それはそれで怖いなとも思いつつ・・・^^;)

 

 

10センチほどの高さの畝にして、種を蒔きました。大きく育つと良いですが!

 

 

ところで、落花生同様、半年以上畑に居続けたのは、モロヘイヤでした。でも、モロヘイヤの場合は、梅雨時から秋口までず~っと収穫が出来る、超お得な野菜なので、家庭菜園におススメです。

 

9月中旬を過ぎるとさすがに収穫量が落ち、葉も乾燥気味になってきますが、それでもまだ収穫ができるので、そのまま植え続けていました。(大抵の人は、収穫量が落ち始めると、早めに片づけてしまい、秋野菜の作付けをします)。

 

 

やがて白い小さな花が咲き始めました。

 

 

 

さらにそのまま放置しておくと、サヤが出来、だんだん大きくなっていきました。

 

 

 

 

 

大きくなったサヤを、いくつか収穫してみました。傍らに置いたのは、ティースプーンです。

 

 

 

試しに、包丁で半分に切り開いてみると、未成熟の種がたくさん詰まっていました。これらが成熟した黒い種になるまでには、あと2ヵ月以上はかかるだろうなと推測しました。野菜を、種が採れるまで育てるには、ものすごく長い期間と忍耐力が必要なんだなぁ・・・と、気が遠くなりました。畑のスペースが限られていれば、なおさら大変ですよね!

 

 

結局、未成熟のサヤのまま、すべてのモロヘイヤを収穫して終わらせました。スペースを詰めて植えた白菜の、移植場所が必要だったからです。

 

一方で、(絶対、種採りをしよう!)と、心に決めていたものがありました。それは、「トゥルシー」(ホーリーバジル)というハーブ。インドでは、数千年の昔から健康に役立つ薬草として知られ、その薬効の高さから「聖なるバジル(sacred basil)」とも呼ばれるものです。

 

昨年の秋、立川Lalalaで、『インド日記』の上映会を企画してくださった際、スタッフとして参加した玉腰さんが、ご自宅の庭に自生するトゥルシー(乾燥させたもの)を持ってきていました。

 

私は、そのさわやかな香りがすっかり気に入り、お裾分けしていただきました。(左側がトゥルシー)。

 

 

「種をとっておいて、春に蒔いたら育ちますよ」と言われたので、楽しみに種を保管し、4月の終わりに蒔きました。

 

 

蒔いた種の量はそんなに多くありませんでしたが、無事発芽し、気温の上昇とともにどんどん成長していきました。

 

 

栽培しているだけで、その周辺にはとても良い香りが漂います。しかも、香りが強いせいか、虫がほとんど寄りつかず、葉も食われません。

 

 

6月以降は毎日、数十枚の葉を摘んで、フレッシュなままハーブティーとして頂きました。乾燥した葉よりも、もちろん香りは強く、飲むとすぅ~っとして、気分は「デトックス大好き女子」(^^;)

 

 

 

タイでは、ガパオライスに欠かせないハーブとしても有名だそうです。私も、ためしにサラダに入れてみたら、パクチー並みの存在感で、サラダがエスニック風になりました。生食もおすすめです♪

 

その後、背丈30センチぐらいまで成長し、夏を過ぎたころには花が咲き始めました。

 

 

 

花が咲いて1~2か月後、だんだん茎ごと枯れ始めるものが出てきました。玉腰さんにいただいたときの状態です。

 

 

茎がすっかり茶色になって枯れたものだけ、ハサミで刈り取っていきます。紙の上に広げ、日に当ててさらに乾燥させます。

 

 

1週間に1度のペースで、茎が枯れたものを刈り取っていったら、かなりの量になりました。ほんの少し種を蒔いたものから、こんなに増えるのですね! これでもまだ、全体の1割ほどしか刈り取っていません。1度育てれば、100人に種を渡せるぐらいに増殖する。その100人が、翌年さらに100人ずつに渡したら1万人・・・。アムウェイもびっくりの、植物の凄まじい繁殖力!

 

 

 

茎と種を分離します。

 

 

茎の部分は、カップに入れ、熱湯を注いで数分蒸らせば、美味しいお茶になります。出がらしは、生ごみコンポストに入れ、畑の土に還ります。廃棄する部分が全くない♪

 

 

種は、乾燥剤と共に袋に入れ、来年の春まで冷蔵庫(または乾燥した冷暗所)で保管します。

 

 

採取したトゥルシーの種を、知り合いに少しずつ渡しています。お茶としてすべて飲んでも良いし、育ててみたい人は育てればよいし。日本中に、トゥルシー愛好家が増えて行けばいいな!と願っています(^^)

 

 

 

 

ところで、無事結球するのか不安だった白菜は、10月以降、だんだんと結球していきました。早い時期に種まきしたものは、ほとんどが虫に食われてしまい、結球するほど大きく育ったのは8株ほど(400株ぐらいのうち!)。1か月ほど遅れて種まきをしたものは、虫食い被害は少ないものの、地温が低いためか育ちが悪い(遅い)ようでした。種のパッケージには9月半ばまで種まきできると書いてありましたが、理想的な育て方としては、8月中旬に種を蒔ききり、虫よけネットを被せることなんだろうなぁと推測しました。

 

 

虫食い被害を生き延びて大きく成長し、結球した白菜。もう感無量~~(^^)

 

 

 

もうこれ以上は大きくならないだろうと思ったので、1株収穫しました。その日の晩、通常は畑に捨てられてしまう、外葉の部分を煮込んでいただきました。白菜が食卓に加わると、一気に冬の雰囲気になりますね♪

 

 

 

ほとんどの白菜は、スペースを詰めて植えたせいもあり、長雨のせいもあり、小松菜ぐらいの大きさで成長が止まっています。現在、収穫した後の空きスペースに、順次、白菜の株を移植しています。でも、こんなに気温が下がってしまうと、今からではもう結球するほどには大きく育たないだろうな・・・とは思います。秋冬野菜と言えど、大きくなるには、やはりスタートアップ時にある程度の地温が必要なのでしょう。今後、移植した白菜がどこまで成長するか、観察してみます。

 

 

 

 

白菜と並んで大量に種まきをしたのは、大根でした。当時、夏野菜の栽培がまだ続いていたので、直まきするスペースがなく、連結ポットに蒔きました。本やネットでは、「大根は移植を嫌うので直まきする」と書いてありましたが、スペースがないし、蒔ける時期も限られているから・・・と、連結ポットに蒔いたのでした。

 

連結ポットでまず発芽させ、しばらくしてから畑に移植しました。「大根」という名前の通り、葉がまだ出始めのころでも、根はすでにひょろっと10センチぐらい伸びていました。「移植を嫌う」という割には、移植後に葉がどんどん成長していったので、(なんだ、大丈夫じゃん)と安心したのでした。

 

・・・しかし・・・

 

成長するにつれ、「移植を嫌う」という意味が分かってきました。移植の際、すでに長く伸びた根は、おかしな体勢で埋められると、その体勢のまま成長してしまうのです。

 

例えばこんな風に!

 

 

 

大根自身が移植を嫌うというよりも、それを食べる人間が嫌う形になってしまうということですね(^^;)

 

移植組の大根は、根がひん曲がったり土から飛び出たり・・・と、畑の上で暴れています(涙)

 

 

こちらは直まきした大根。どれもまっすぐ美しい形に育っています!

 

 

 

大根と同じく、根を太らせる人参も、同様に移植を嫌います。こちらも、スペースのなさから連結ポットに種まきしましたが、「ベティーちゃんの足」のようになってしまいました(^^;)

 

 

今後は根菜類は直まき!と、ひとつ勉強になりました(^^;)

 

ところで、「終わらせ時」の難しい野菜と言えば、トマトです。もう、夏季のように真っ赤にはならないし、赤くなるスピードもとてもゆっくりなのですが、まだまだたくさん実がついていて、終わらせるに忍びない気持ちになってしまいます。どうしようかなぁ。。。

 

 

 

 

 

プランターでも各種野菜を栽培中。下の写真は、はつか大根。

 

 

春菊

 

 

豆苗(水耕栽培ではなく土栽培しましたが、スプラウトとして食べるにはやや固いので、水耕栽培が良さそうです^^;)

 

 

気温がさらに低くなった11月からは、ポット苗に種を蒔き、室内で栽培を始めました。生来のオタク気質ゆえ、映像制作同様、どこまでも興味・探求心が尽きません。家の中に温室を作りたくなってきました(^^)

 

 

成長した秋冬野菜を、贈り物にすべく収穫します。

 

 

野菜の梱包には課題が残ります。もっと上手に梱包できるようにならないと(^^;)!

 

 

こちらは2家族分。

 

 

自分では、まだ結球した白菜を食べていないのですが(間引きしたものと外葉のみ)、自分用に2個は確保し、1つは白菜の漬物、もう1つは鍋にして、出来具合を確認したいと思います。やっぱり、自分でも食べないと、野菜作りは上達しませんからね!

 

ところで、「失敗」に終わった秋冬野菜もあります。本来は、比較的簡単に栽培できるとされている、「玉ねぎ」です。8月、畑に植えた直後に長雨&低温となり、通常の半分以下の大きさにしか育ちませんでした。玉ねぎはプランターでも栽培が可能なので、気候が不安定な場合はプランターに植え、雨をしのいで栽培したほうが良かったなぁ・・・と後悔。

 

 

 

また、落花生の跡地に植えた、のらぼう菜、ターサイ、ビタミン菜も、種まきの時期が遅すぎたからか、2週間たってもスプラウト程度にしか成長していません。

 

 

 

それを察してか、種をくださった方から先日、「苗を分けてあげる」と連絡を頂きました。現時点で、20センチぐらいの背丈に育っていないと、収穫は難しいのだそうです。スプラウト程度じゃ、全然ダメってことですね(> <)!!

 

おすそ分けしてもらった「のらぼう菜」の苗。

 

 

早速、苗を植えました。これで春にはのらぼう菜が食べられるかな?!

 

 

運ぶ途中で多少茎が折れてしまったようですが、植物の生命力は強いので、これぐらいきっと大丈夫だろうと思います。のらぼう菜は60センチぐらいまで成長し、味は菜の花やかき菜に似ています。

 

 

 

さて最後は、野菜ではありませんが、庭に生えている木、山茱萸(サンシュユ)です。気がついたら、赤い実がたくさんなっていたので、(何かに使えるのかな?)とネットで検索したところ、漢方薬にも使われるほど様々な薬効があると知り、「ジャム」と「山茱萸酒」を作ることにしました。いよいよ漢方薬も自作に突入?!

 

 

 

かなり高い部分に実がなっているので、脚立を使って収穫。ついでに枝の剪定もしておきました。

 

 

真っ赤に熟して美味しそうですが、実はとても苦く、鳥さえ食べないと言われているほど(> <)

 

 

山茱萸は、「ヨーグルトができる木」としても知られています。有名な「ブルガリアヨーグルト」は、ブルガリア地方の、特定の木の枝に付着する乳酸菌を使って発酵させますが、その木は山茱萸の仲間であるため、山茱萸の木の枝を、温めた牛乳の中に浸しておくと、ヨーグルトができるのです。

 

去年、私も実際にやってみて、本当にヨーグルトが出来ました。でも、味が自分の好みではなかったので、現在は市販の菌でヨーグルトを作っています。

 

葉と枝を取り除くと、収穫量は思ったより多くありませんでした。

 

 

 

 

キビ砂糖と焼酎で火にかけ、ジャムにしました。

 

 

出来上がったジャムを自家製ヨーグルトに添えます。見た目は美味しそうですが・・・?

 

 

砂糖をかなり入れても苦みは消えず、「サンザシ」に似た、いかにも「漢方」という味でした。

 

 

氷砂糖とホワイトリカーで、山茱萸酒も仕込みました。1か月ほどで飲めるそうです。

 

 

たぶん、こちらも「すごく美味しい!」という味にはならないでしょうが、薬用酒にでもなれば・・・と。

 

 

とりあえず、出来上がりを楽しみに待つことにします!

 

以上、秋冬野菜の収穫と生育状況についての報告でした!(何のブログなんだ・・・^^;)