【制作日誌】算出された数字に固まる…(2018.03.07 革命前夜)

日々の編集作業について、私は毎日、その日の進み具合をノートに記入しています。

 

具体的には、以下の項目です。

 

・日付、天気、作業時間
・ダウングレード化をしたファイルの番号
・撮影素材の書き起こしをしたファイルの番号
・スキャンやバックアップ作業をした日はその旨
・ブログを書いた日はその旨

 

これらを日々記入することは、「自分に仕事をさせる」(?)効果があると思っています。なにしろ、自主制作の映画作りは、上司も給料もないですから、ついつい後回しやサボり放題になってしまいかねない世界なのです(^^;)

 

作業日誌を見れば、いつ編集作業をし、どれぐらいのペースで進んでいるか、一目瞭然でわかります。

 

『革命前夜』の編集作業を本格的に始めたのは、昨年の11月末ごろからです。(それまで何をしてたんだ?!って感じですが^^;)

 

1週間や1か月の単位では、週ごと&月ごとの事情もあって(たまたま外出が続いた週・月とか)、編集作業が平均してどんなペースで進んでいるのかを判断するのは難しいのですが、現在、作業を開始して3か月が過ぎ、平均的な作業ペースと、今後の見通し(のようなもの)がようやく推測・算出できるかな?と思いました。

 

以前のブログでも書いたとおり、集中して撮影した期間は、撮影の画質設定を下げているので、同じデータサイズでも5倍以上の動画が記録されているという事情もあり、ディスクのデータサイズだけで算出するのは、正確な数値ではありません。しかし、多少の目安にはなります。

 

3か月間で書き起こしを終えたディスクの枚数を数え、それが全撮影ディスクの何%を占めるのか計算しました。

 

…その結果は…(ゴクリ)

 

…14%でした…

 

この3か月で、りべるたん撮影のきっかけである「菅谷さんの選挙」部分についてほぼ書き起こしを終えたという段階なので、それが全体の15%程度を占めていたというのは、割合として「妥当」だと感じます。(‟選挙期間中”に撮影したということで、菅谷さんの選挙運動だけを撮影していたわけではなく、撮影した素材の半分以上は個々人のインタビューや日々の暮らしが占めています)

 

しかし、この「3か月で14%」という作業ペースは、私には衝撃でした。

 

なぜなら、このペースでは、書き起こし半年で30%、1年で60%、1年半で90%…という計算になるからです…(> <)!

 

私はこのかん、「年末年始のお休みも2日だけ」ということに象徴されるように、編集作業を自分の生活の「最上位」に置いて取り組んできたと思います。外出も相当控えています。たぶん、平均すると85%ぐらいの出力(?)で、軽く息切れしながら走ってきた…みたいな感覚です。

 

う~~~ん、でもこれ、もしかしたらあと2年ぐらい続くかもしれないんだ…???

 

しかも、「書き起こし」だけで…(^^;)!!!

 

もちろん、編集作業は時間のかかる作業ですから、すぐに出来るとは思っていませんでしたが、具体的に「2年間書き起こし」みたいな数字が出ると、やはりちょっと衝撃ですね…(^^;)

 

ただし、私は「書き起こし」こそが編集作業の一番のかなめだと思っていて、書き起こしを丁寧にやればやるほど、自分の手持ちのカードが良く分かるのですから、映画の構成は洗練され、熟成されると考えています。

 

また、書き起こしさえしっかりやれば、その後の作業は速くなると思っています。(あ~、あの会話、どこに入っていたんだっけ?)などと、また探す必要がないですから。

 

書き起こしを丁寧にやり、その時々で浮かんだ構成のアイデアについても、実現可能性は関係なく、ブレーンストーミング的に書き込んでいっていますから、アイデアはどんどん練られ、面白くなっていっているとも思います。ですから、もちろん、現在行っている書き起こし作業は、無駄ではなく、むしろ、とことん必要な作業です。

 

また、長期間撮影したドキュメンタリーの場合、映画本編に使われる素材というのは結局、撮影した素材の0.1%にも満たないのですから、「本編には使われなかったけれど面白い」というようなシーンについて、DVDの特典映像や、何らかのアーカイブ化をして生かしたいと考えてもいます。後々のためにも、詳細な書き起こしはとても役に立ちます。

 

…とはいえ、この「2年間書き起こし」という具体的な数字は、労働者に例えると「無期限の長期ストに突入」みたいな感じですよねぇ…(> <)

 

ところで、あと2年以上は編集作業が続くという結果を知って、まず考えたのが「住まい」のことでした。

 

私は現在、知り合いの空き家に住んでいて、維持管理をする代わりに家賃無料という状態で暮らしています。このブログでも書いたことがある(たぶん?)ように、大家さんからは1年以上前から立ち退きを求められています。

 

しかしこのかん、大きな神風が二度吹いて(!)、私は現在も奇跡的にこの家で暮らしています。でも、この先、さらに2年もこの家に住み続けることが出来るとは、これまでのいきさつや苦労を考えると、ちょっと想像できません…(> <)

 

とはいえ、同じような条件で住める家を探すのも大変で、家探しを本格的に始めたら、また編集作業から遠ざかってしまいます。(それで家が見つかるとも限らないですし…)

 

そんなわけで、相変わらず「非常事態が常態化している」みたいな私の暮らしと住まいですが、なかなか打つ手もなく、きちんと時間も割くことが出来ずに、目の前の編集作業に集中する日々です。

 

なかなか難しいですね…(^^;)

 

こんなことを書くと気持ちが沈んでしまいますが、でも、「書き起こし」は宝さがしのようで、日々、楽しい作業でもあるのです。撮影していた時は、理解できていなかったことや、視界に入っていなかったものが、今、じっくりと見返すことで気がついたり、学んでいると感じます。

 

2年間の書き起こし作業を終えたとき、自分はどんな地平に立ち、目の前にはどんな景色が広がっているのだろう? それを知りたいと思うのです。

 

アスリートではないですが…(^^;)

 

現在、編集作業は午後だけです。もし午前中も編集作業をすれば、その分完成は早まるかもしれませんが、私は編集作業が長期になる場合こそ、生活全体のバランスに気をつけ、編集作業だけにしてはいけないと考えます。

 

午前中に畑仕事をするのは、体力の維持に必要ですし、野菜をたくさん食べるのも健康管理に不可欠です。なので、畑仕事をやめてまで編集作業の時間を増やすのは、得策ではないと思います。

 

編集期間が長くなりますから、願わくば&出来れば、1週間から10日に1度ぐらい、何か地域社会に関われるような時間と機会が持てたらなぁ…とか思います。春だし、何か新しく始めようかな(^^)??!!

 

3か月の編集中心生活を経ての、現在の心境でした(^^)♪