オンラインで繋がれるありがたさ(2021/04/24 『インド日記』上映会@岡山県岡山市)

先週末(4月24日)、岡山県岡山市で『インド日記』の上映会が開催されました。今回の上映は、3月に岡山県笠岡市で映画をご覧になった市場恵子さんが企画してくださり、岡山で2015年から続けられている「女たちのおしゃべり会」で上映されることになりました。

 

笠岡市・光明坊での上映と同じく、今回もオンラインでの質疑応答参加です。『インド日記』本編(100分版)の上映後には、SEWAメンバーの最新インタビュー映像(17分)も上映していただきました。

 

上映会は朝9時半から。早い時間にもかかわらず、10名ほどの方が会場へ足を運んでくださいました(ありがとうございます!!)。

 

上映の様子(写真は全て市場恵子さんより)。

 

 

インドの女性団体・SEWAの最新インタビュー。

 

 

 

 

上映後、Facebookのビデオチャットで質疑応答。(私のノートパソコンに内蔵のカメラは全く広角じゃないようで、私の顔が不必要にドアップになってしまって恐縮です^^;!!)

 

 

普段、オンラインのイベントはZoomなどで行われることが多いですが、Facebookのビデオチャット機能でも全く問題ありませんでした。チャットなら事前の設定が不要なので、とても楽ですね!

 

この日は、参加してくださったすべての方から、感想や質問をいただくことができました。

 

映画については:
「インド社会で根強く残るカースト制度について、SEWAはどのような対応をしているのか?」
「映画を見て、インドの人たちは明るい人たちが多いと感じた」
「インドでは、男女間の格差のほか、女性間の格差もとても大きいのではないか」
「SEWAの活動を見て、ひとりひとりの力は弱くても、集まれば大きな力になると思った」

 

などの感想や質問をいただきました。そのほか、上映前に市場さんが私のこれまでの作品もご紹介くださったそうで、私の中で大きなテーマとして存在する「住まい」について、自分事としても興味を持ってくださった方々もいました。

 

今回の上映会場である、岡山市北区の「コットン古都夢(ことむ)」のオーナーさんからは、インドとの長年のつながりについてお話を聞くことができました。

 

コットン古都夢は、フェアトレードの専門店で、取り扱う衣料品の多くはインド製なのだそうです。フェアトレードは公正・対等な貿易ですから、途上国の労働力を安く買い叩いて作られた商品に比べ、値段は高めになってしまいます。

 

それでも、フェアトレードの商品が買われることによって、それまで大都市に出稼ぎをするしかなかった生産者たちが、地元で働き、家族とともに暮らせ、1日3食食べられるようになる。

 

今回、『インド日記』でSEWAの取組みを知り、フェアトレードの大切さが再確認できてよかった…とお話をされていました。

 

ちなみに、この日の上映会は、事前に申し込めば会場でランチも食べられることになっていました。この日のメニューは小豆のカレー(珍しい!)。映画の中で、SEWA第一世代のお母さんが豆カレーを作るシーンがあるのですが、そのシーンのタイミングで、上映スペースに隣接したキッチンから、カレーの香りが漂ってきたのだそうです! まさに、体験型上映??!!

 

1時間弱ほどの質疑応答は、あっという間に終わりました。(いいなぁ、これから小豆のカレーを食べるんだろうなぁ!)などと思いつつ、ノートパソコンを閉じました(^^)

 

以下に、市場恵子さんのFacebook投稿をご紹介します:

 

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昨日の午前中、コットン古都夢で「わきまえない女たちのおしゃべり会2021」第4回。今回は早川由美子監督の『インド日記』(100分間)と今年になってから現地のSEWAのメンバーにインタビューした映像を上映後、オンラインで早川さんとつないで、参加者一人一人が(画面越しではありますが)感想を直にお伝えすることができました。早川さんのあの温かさはどこから来るのでしょう。彼女の目線で撮った『インド日記』はすぐそこに人々がいて、ひょいとドアを開けて友人や親戚を訪ねることができるような感覚にとらわれます。さらに、インタビューではSEWAの女性たちの言葉に大いに勇気づけられました。コロナが収束したら、インドへ行ってみたいです。

 

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市場さん、素敵な上映の機会をありがとうございました!!

 

ところで、この上映会の翌日、ビデオSEWAメンバーのArunaからメッセージが届きました。

 

「コロナの感染が再び増加して、SEWAアカデミーのオフィスでも5名の感染者が出た。オフィスは15日間閉鎖する。私が暮らすスラム街は、特に感染がひどい。私も私の家族も、健康状態はあまり良くない」

 

…と、非常に深刻な感染状況を知らせる内容でした。遠く離れた日本から、「気を付けて」「体を大事にして」としか言えないのがもどかしいですが、市場さんが撮影してくださった写真を彼女にも送りました。「日本も感染は収まっていないけど、上映会をしたよ! SEWAメンバーたちのインタビューに、パワーをもらったと言っていたよ!」というコメントも添えて。

 

Arunaからは、「ありがとう、うれしい」「あなたも気を付けて」という返事をもらいました。

 

日本でもインドでも、コロナの感染はまだまだ収まりそうにありません。でも、こんな時だからこそ、ネットでもつながれることのありがたさを感じた上映会でした。

 

市場さん&映画を見に来てくださった皆さん、どうもありがとうございました!!