【コロナウィルス】世田谷区「区長へのメール」送信内容(2020年5月11日)

世田谷区 保坂展人区長さま

 

世田谷区在住の早川由美子と申します。日頃の、区政への指揮・取り組みに感謝いたします。本日は、区及び区長のご意見をお聞きしたく、連絡をさせていただきました。

 

私は、4月26日に、世田谷区保健所のPCR検査を受診した経験を、自分のブログに掲載しました。

 

当該ブログ記事:【コロナウィルス】世田谷区のPCR検査を受けました
https://www.petiteadventurefilms.com/setagaya_pcr/

 

すると、翌日(4月27日)に、世田谷区健康企画課の大谷課長よりお電話を頂き、PCR検査会場に関する記述と写真を削除するように求められました。検査会場を公開すると、受診を希望する区民が殺到してしまうため、検査会場は非公開にしておくというのがその理由です。

 

削除は「お願い」ではあるものの、要請に応じない場合は、区の弁護士に対応を相談すると、強い語気で訴訟のほのめかしをされました。その際、これらは大谷課長個人の考えではなく、「世田谷区」としての考え・立場であるとおっしゃいました。

 

大谷課長とのやり取り・録音:【コロナウィルス】「PCR検査会場を区民に知らせるな!」世田谷区健康企画課からの電話(2020年4月27日)
https://www.petiteadventurefilms.com/20200427/

 

世田谷区及び保坂区長にお聞きしたいです。ブログ記事の削除、そして削除に応じない場合は訴訟も…という大谷課長の発言は、本当に世田谷区としての意見・立場なのでしょうか? 世田谷区としての意見・立場を教えてください。

 

以上が、世田谷区及び保坂区長にお聞きしたいことですが、参考として他区の事例を以下にお知らせします。既にご存知でしたら、ご容赦くださいませ。

 

【新宿区の事例】

 

新宿区保健所では、「かかりつけ医の紹介状がないと受診はできませんが…」という断りの上、PCR検査会場の場所を教えてくれました。

 

新宿区のPCR検査会場:国立国際医療研究センター

 

 

会場の入り口には、「新宿区新型コロナ検査スポット」「この検査は、区内医療機関の紹介状をお持ちの区民が対象です」という看板が掲げられています。

 

以下、会場の様子を外から撮影した写真です。ご覧いただければわかるように、検査を求める人々が会場付近に殺到する…という光景にはなっていません。

 

 

 

 

【千代田区の事例】

 

千代田区保健所でも、「かかりつけ医の紹介状がないと受診はできませんが…」という断りの上、PCR検査会場の場所を教えてくれました。

 

千代田区のPCR検査会場:九段下まちかど広場

 

 

以下、会場の様子を外から撮影した写真です。こちらも新宿区同様、検査を求める人々が会場付近に殺到する…という光景にはなっていません。

 

 

 

防護服を着た検査スタッフらしき人の姿が見えます。

 

 

上記写真の該当部分を拡大。

 

 

以上、2区の例ではありますが、世田谷区とは異なり、検査会場は非公開とはなっておらず、世田谷区が懸念するような「区民が殺到」という事態にもなっていませんでした。

 

そもそも、検査会場は感染が疑われる人ばかりが集まる場所です。検査会場に行くことで感染するリスクさえあります。検査会場を公開したところで、好奇心や軽い風邪症状だけの人が殺到するとは考えにくいです。検査会場の正面玄関を閉じ、電気を消してひっそりと検査を行う…という世田谷区の姿勢は、むしろ区民に不信感を与えます。

 

ウィルスとのたたかいという非常事態時こそ、普段よりなお一層の情報公開を心掛け、区民に理解・協力を求めるべきではないでしょうか? 区がそのような姿勢でいてくれた方が、区民の安心・信頼は増すと考えます。

 

私は今後も当該ブログ記事を削除するつもりはありません。この点について、区の立場・考えをきちんと文書でご回答いいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

2020年5月11日
早川由美子

 

※5月15日追記

 

5月15日、本件に関し世田谷区より回答が届きました。こちらをご覧ください。