2023年映像ワークショップ振り返り#3:データ保存を「駆け足」にしない! 市民の営みを記録し保存・継承する重要性

今回の映像ワークショップの最大の課題は、#2で書いたとおり、今回新たに導入する高機能な編集ソフトのことでしたが、それ以外にも、今回きちんと押さえたいトピックがいくつかありました。そのうちのひとつが、「撮影データの保存・保管」です。

 

ワークショップ受講者あるある…ですが、スマホ等で好んで撮影はするものの、それらのデータはスマホに入れたままバックアップもしていない、というケースです。スマホも電化製品ですから、いつかは壊れます(いや、高い割には結構数年でダメになりますよね💦)。その時、大事なデータまで無くなってしまったら…? 考えるだけで恐ろしいですよね。

 

単発~8回ぐらいで完結する映像ワークショップでは、これまでに私が担当した講座もそうでしたが、ほとんどの時間を撮影と編集に費やし、最後の工程である「データの保存」に関しては、日本史の近現代史の授業同様、最後に駆け足で言及するのみで時間切れとなってしまうことが多いです。本当は、一番大事なことといっても良いぐらいなのに!

 

ですから今回は、データの保存に関しても、きちんと時間を割いて取りあげたいと決めていました。さらに、自分が撮影したデータの保存だけにとどまらず、より大きな・社会的な視点で、「市民の営みを記録し保存・継承する」ことについても、その重要性を感じてほしいと思い、前回(2020年)同様、立教大学共生社会研究センターのアーカイブを訪問し、映像制作に役立つワークショップを、アーキビストの平野泉さんにお願いしました。その時のX投稿です:

 

2023年3月11日
これまでの映像ワークショップでは、撮影後のデータの保存・保管については、最後の方でさっと説明して終わることが多かったです。でも本当はとても大事なことですよね。今回は時間を取って説明したいですし、前回同様、立教大学の共生社会研究センターのアーカイブを訪問し、レクチャーも受けます。お楽しみに!

 

さて、いよいよワークショップの開講時期が近づいてきたので、講座で使用する機材の動作チェックをしに、シビルへ伺いました。ノートパソコン4台、デジカメ2台、三脚、プロジェクターなどのワークショップに必要な機材は、過去3回の映像講座で、「多摩地域市民活動公募助成」(真如苑)に応募し頂いた助成金で、回を重ねるごとに少しづつ買い揃えていきました。そのことを書いたX投稿です:

 

2023年5月2日
5月13日から開講の映像ワークショップ。おかげさまで先月、申し込み者が定員の15名に達しました。先日シビルに行き、ノートPCやプロジェクターなどの機材のチェックをしました。今年の講座より、新たに講座用のビデオカメラも購入してもらい、課題作品の撮影などで使用します。楽しみです!!

 

 

 

今回の助成金で購入したビデオカメラに関するX投稿:

 

2023年6月11日
こちらは今回の講座で、助成金を頂いて購入した、シビルのビデオカメラ。本体、予備バッテリー、SDカードなど合わせて10万円弱の、十分性能の良いもの。カッコは悪いですが、紛失に備えて名前をペタペタ貼っておきました。講座以降は、シビルの貸し出し備品として加わります😀

 

 

 

【承前】受講する方々は、自分の手持ちの機材をこれまでより知り、使いこなすようになるのも大事ですし、自分ではそこまでは要らないと思っても、講座で用意した性能の良いビデオカメラを使ってみて、どんなものか知っておくのも良い機会だと思います。シビルのビデオカメラをどんどん触って使って欲しいです!

 

さて、機材の準備と動作確認も済み、いよいよ映像ワークショップの開講です! 「2023年映像ワークショップ振り返り#4」へ続きます。