【映画監督、日々の暮らし#42】シワシワ♡干し野菜の世界(番外編:肉を干す!)

前回の「干し野菜」シリーズで、干し野菜から出る旨みに肉の存在が負けてしまった…と書きました(その時の記事はこちら)。干し野菜に負けない存在感を出すために、今度は肉も干すことにしました。

 

干し肉は、わたし的には一昨年のマイブームだったので、何度も作ったことがあります。肉を干す場合は、食中毒防止のため、野菜以上に気温や湿度に気をつけなければなりません。肉が干せるのは、せいぜい2月いっぱいまでです。(真冬の時期以外は、冷蔵庫で作ることが出来ますが、外干しに比べてこまめなペーパー交換が必要になります)。

 

これまでは、豚ロースの塊で干し肉を作っていましたが、今回はぶつ切りにした豚カシラ肉で作ることにしました。(結論から言うと、ぶつ切りにするとその分断面積が広くなり、塩味が強く行き渡ってしまうので、塊のまま作る方が良いです^^;)

 

まず、肉の余分な水分を抜くため、粗塩をまぶしビニール袋に入れて、2日ほど冷蔵庫に入れます。

 

 

冷蔵庫から肉を取り出し、キッチンペーパーなどで押さえて、水けをとります。

 

自分で燻製を作るような人たちが愛用しているのは、こちらの「リード クッキングペーパー」。シートが分厚いので、よく水分を吸ってくれます。(脱水シートの「ピチットシート」は高価すぎます^^;)

 

 

 

 

次に、お好みのハーブや香辛料を載せます。肉の臭みを取ってくれるハーブ類が向いています。私の場合は、あらびきの黒コショウ、ローレル(月桂樹)、ローズマリーを使いました。ハーブは、生葉でも、ドライでも大丈夫です。

 

 

 

ハーブを載せたら、防虫ネットを用意します(なければ、他のもので代用。風通しを妨げず、虫がつくのを防げれば何でも良いです)。

 

 

防虫ネットの上に、肉とハーブを載せます。

 

 

 

腐敗・カビが心配な人は、焼酎などのアルコールをスプレーで吹きかけても良いです(干し柿のカビ防止と同じ。焼酎独特のにおいや風味が苦手な方は、ホワイトリカーでもOK)。

 

麻ひもで縛ります。

 

 

屋外の風通しの良い場所に吊るします。

 

 

 

どのくらいの期間干すかは、お好みです。柔らかい食感がお好みなら、2~3日でも十分美味しい干し肉になります。1週間~10日ほど干すと、旨みが凝縮された固めの干し肉になり、保存性も増します(ただし、自家製は念のため冷凍庫保存をする)。

 

私の場合、今回は1週間ほど干しました。

 

 

さて、どんな仕上がりになっているでしょうか…?

 

 

すっかり固くなり、飴のような光沢♪

 

 

 

さて、干し肉が無事完成したので、いよいよ干し野菜と組み合わせます!

 

干し野菜と干し肉で何を作ろうかな~と考えた末、ドライカレーを作ってみようと思い立ちました。ちょうど、インド土産のカレースパイスが手に入ったからです。

 

インドお土産の定番、紅茶、チャイ、カレースパイス(^^)

 

 

パッケージ左下の緑色のマークは、「ベジタリアン対応」の印。インドはベジタリアンが多いので、食品にはこのようなマークがついています(乳製品はOKというタイプのベジタリアンが多いというのも、インドの特徴)。

 

 

 

干し野菜と干し肉でドライカレーなんて、まさに「干しものオールスター」♪

 

材料を準備します。自家製の干し野菜のほか、ひよこ豆とトマト缶も用意しました。

 

 

 

野菜とひよこ豆を戻します。干し肉は塩分が強いので、塩抜きも兼ねて水で戻します。

 

 

野菜と肉を炒めた後、スパイスを加えます。

 

 

香りが出るまで、じっくりと炒めます。

 

 

 

野菜の戻し汁と、トマト缶、プレーンヨーグルトを加えて煮込みます。「ドライカレー」にしたいので、これ以上の水分は加えません。

 

 

じゅうぶん煮込んだら、別の鍋で茹でたひよこ豆を加えます。

 

 

 

完成!!

 

 

 

干し野菜と干し肉でドライカレーを作ったのは初めてでしたが、インドカレーの強烈なスパイスの存在感に、野菜も肉も負けていませんでした(^^)! 干すことで歯ごたえが増し、旨みも増す…干し野菜&干し肉は、本格カレーにこそぴったりという感じ。

 

ぜひお試しください~(^^)/