【映画監督、日々の暮らし⑧】草取りでアスリートに?!

毎年、定期健康診断を受けているので、今年も一応受診してきました。まぁ特に変化なしだろう・・・と思ったら、問診で不思議な質問をされました。

 

聴診器を胸にあてて心音を聞いていたお医者さんが、「何か激しい運動をしていますか?」と聞いてきたのです。「? ・・・いや、運動は何も・・・」と答えると、「アスリートみたい」ですって・・・!

 

こんなことを言われるのは、人生で初めて!!

 

基本的に編集作業でひきこもり、家の敷地外には出ないという生活をしている私。・・・唯一思いつくのは、「草取り」・・・でしょうか??

 

考えてみると、確かに、草取りは運動の代わりになるのかもしれません。

 

5月初め~9月上旬にかけては、雨の日と外出&来客時以外は、毎朝4時半ごろに起き、1時間半~2時間ほど草取りと畑仕事をしていました。特に梅雨明け時が一番苛酷で、連日の雨と気温の上昇で草の成長が恐ろしく速く、3日前に草取りをしたエリアが、また元通りになってしまうほどでした。

 

畑に近いところの雑草を優先的に抜いていくため、しばらく放置したエリアは、草の背丈が1メートルを超えてきます。大きくなってしまった雑草の太い茎を引っこ抜くには、全身の力が必要で、30分も作業をすると、全身汗だく、まるで目からも汗が噴き出ているような感覚になります。

 

大量にかく汗で、腕にはあせもが出来、真夏の間は痛痒くてたまりませんでした。しかし、蚊が多いので、半袖半ズボンで作業をすることは出来ません。真夏でも、やや厚手の長袖と長ズボンを着用します。それでも、しゃがみ込むと服が肌にぴったりとくっつき、やはり蚊に刺されてしまうので、長袖と長ズボンの上から、ふんわりジャンパーと長いスカートをはくようにしました。洋服どうしの間に空気の層が出来、蚊に刺されが軽減しました。

 

草取りや畑仕事の敵は、蚊やあせもだけではありません。これらの作業は、なんだかんだ「中腰」でかがむ姿勢が多いので、夢中で作業を続けると、腰に負担がかかってしまいます。

 

また、「中腰」という姿勢だけではなく、畑を開墾する際に使う重いツルハシも、腰への負担・要注意アイテムのひとつ。2時間も作業をすると、やりなれない人は大変なことになってしまうでしょう。

 

たまに・・・の庭仕事ならまだしも、私にとっては草取りも畑仕事も毎日のこと。体もいたわりながら作業をしないと、継続は出来ません。腰を痛めないようにするため、農地を拡大したこの春からは、筋トレもするようになりました。

 

「農作業のために筋トレをしている」と言うと、友人たちは「なにそれ!」と笑うのですが、なにげにおろそかにできないことだと思います。農作業を意識した筋トレを続けているおかげで、これまで腰痛になることもなく、今日も元気に鍬をふるっているのですから!

 

そんなわけで、いわゆる「運動」はしていませんが、おそらく毎日の草取りと農作業、それに伴う筋トレによって、「アスリート(笑)」になってしまったのではないかと思い、そう医師に伝えました。

 

それを聞いた医師は、やや驚きながらも、「なんでそんなに体を鍛えているの? 男性をやっつけたいの?」と、またもや変な質問を・・・!!!

 

わたしは「そ、そんなことないですっ!!」と激しく否定しましたが、たかが健康診断の問診(タバコを吸うかとか、メタボ気味だとか)で、なぜ私だけこんなことを言われてしまうのでしょうか・・・(> <)

 

それはそれでショックだなぁ・・・と思いながら、帰宅しました。

 

ところで、名古屋の井上めぐみさんが、泊りがけで遊びに来てくれた際、車で灯油の買い出しに連れて行ってくれました。私は18リットルの灯油ポリタンクが重くて運べないので、とても助かりました。

 

タンクの車への積み込み&降ろしは井上さんがやってくれましたが、玄関から室内まで運ぶのは自分でやるしかありません。昨年の冬は、玄関から室内まで運び込むことができず、灯油をもう1つの空ポリタンクにポンプを使って半分移し替え、軽くしてから運んだのでした。

 

今回もそうしようと思いましたが、何気なくポリタンクに手をかけると・・・

 

・・・自分で、・・・しかも片手で、・・・持ち上げられるではありませんか・・・!!

 

岩のように動かないと思えたポリタンクを、持ち上げることができてしまいました。。。

 

・・・びっくり!!

 

おそらく、日々の草取りや畑仕事に加えて、春先に行った竹の伐採作業などで、「腕力」も鍛えられてしまったのかもしれません(^^;)

 

うわぁ、家の手入れを本気ですると、体まで鍛えられるんですねぇ・・・!

 

近所では、お年寄りばかりが畑をやっていますが、畑仕事をすることによる「体力維持効果」は、ハンパないんじゃないかと思いました。鍬で畑を耕したり、山積みしたたい肥の切り替えしを、老人が細々とやっています。でも! たい肥の切り替えしって、めちゃめちゃ力のいる作業なんですよ!! 湿った枯葉の山の塊は、とんでもなく重いんです!! ゆったりとマイペースで作業しているように見えて、彼らにはかなりの体力があるということなのです。

 

そう考えるに、畑をやっていた高齢者が震災などで住まいを追われ、仮設住宅で暮らすようになったら、相当体力が落ちてしまうだろうなぁ・・・と想像しました。仮設に移れば、大抵はそれまでやっていた畑にも行けなくなります。体力が落ちることに加え、これまでは自分が食べる分ぐらいは自給できていた人が、お金を出して野菜を買わなければならなくなるので、経済的な負担も増してしまうでしょう。

 

今後、震災で仮設住宅を作る場合は、移り住む前の生活状況なども考慮して、畑スペースも確保した方が良いのではないかと思います。畑仕事をやることで、体力の維持、気分転換、健康的な食生活、節約、人との交流なども増えるでしょうから。

 

・・・ちょっと話がそれましたが、自分で畑をやるようになってから、改めて、畑仕事の重労働さと、それによってもたらされる効果について考えるようになりました。これ、もっと広まった方がいいですよね! 空き家も空地も、これからますます日本中に増えていくのですから!

 

ところで先日、知り合いのご夫婦の畑に遊びに行き、帰り際に沢山の野菜をいただきました。奥さまとお会いするのは今回が初めてでしたが、私を見て、こんなにたくさんの野菜をそろえてくださったのでした!

 

 

 

スーパーなどではあまり売られていない、ハヤトウリ。スライスしてサラダ、もしくは浅漬けにしてもおいしい。

 

落花生

 

ビタミン菜、サンチュ、ワサビ菜など、葉もの野菜もたくさん!! サンチュやワサビ菜は、葉がやわらかで、いかにも虫に食われまくりそうですが、意外に虫は寄りつかないそうです。私も挑戦してみたいな!

 

 

野菜は、ご近所さんにもおすそ分けしつつ、毎日たくさん美味しく食べていますが、一人でこんなに食べるように思われるなんて、私はもはやアスリートを通り越し、力士かラガーマンのように見えるのかもしれません(^^;)

 

さすがに最近は気温も下がり、草取りの必要もないので、朝は6時頃に起きています。農作業をしても、汗だくにはなりません。冬の間に、太らないよう気をつけないとですね(^^;)!!