【映画監督、日々の暮らし#36】ゴボウの波板栽培に挑戦!(詳細写真付き♪)

家庭菜園の隠れた人気野菜として、先日、アスパラガスの苗を購入して植えたと書きました(その時の記事はこちら)。

 

アスパラガスと並んで、「自分で作ると美味しい」と言われたおススメ野菜が「ゴボウ」でした。なので、今年はゴボウの栽培に挑戦することに!

 

ゴボウの栽培についてネットや本で調べると、大抵、「ゴボウを育てるには、“穴掘りの覚悟”が必要です」と書かれています。

 

土中に1メートルほど伸びるゴボウは、まず種まきの前に、畑を1メートルほどの深さまで掘り返し、根が素直に下に伸びるよう、土中の障害物(石や木の根)を取り除いておく必要があります。

 

また、収穫時も、ゴボウは引っ張るだけでは抜けないので、側面を1メートルほど掘って収穫する必要があります。

 

よく、抗議活動の現場で、抗議の座り込みをして、機動隊員らに「ゴボウ抜き」される…と言いますが、本当のゴボウ(野菜)は、機動隊の屈強な男性が3人がかりで引っ張っても、抜けないのです(^^;)

 

そんなわけで、普通に栽培しようとしたら、大変な労力と根気が必要とされるゴボウですが、家庭菜園の本には、穴掘りの手間を省く「裏技」が紹介されていました。

 

それは、「波板」を使ったゴボウの栽培。

 

波板の上に土を被せ、上部に種を蒔けば、ゴボウの根は波板に沿って下に長く伸びていく…このような仕組みです。

 

これなら良さそう!!

 

早速、家の敷地で波板を探しました。捜索を開始してすぐに、普段使わない物置に、古い波板が放置されているのを発見!

 

 

念のため大家さんにも確認したところ、「好きに使ってください」と言われました。サイズもちょうどよい感じ♪

 

 

だいぶ汚れているので、まずは庭で洗浄します。合成洗剤は使わず、石鹸水とスポンジで洗いました。

 

 

ゴボウの栽培のためには、波板の長さは90センチほどで良いと本に書いてありました(なので、最後の10センチほどは土中に埋まることになりますが、10センチ掘り返すのは楽勝)。長すぎる波板は、半分に裁断します。

 

波板はプラスチック製とはいえ、小屋などの屋根代わりに使われる素材でもあるので、結構頑丈。普通のハサミでは、裁断が難しそうな感じです。

 

固いものを切れるハサミがないか、今度は家の中を探します。

 

大工道具がごちゃっと入った棚。この辺にありそう??

 

 

予想が的中し、ステンレスまで裁断できるというハサミを発見! しかも、未開封の新品(^^)

 

 

ステンレスまで切れるなら、指なんて簡単に切れてしまいそう(> <) こういう道具は、注意して使わないと危険ですね!

 

 

 

強力なハサミを入手したので、マーキングのための油性マジックと物差しを持って、いざ裁断!

 

 

ハサミはごついので、使いやすいとは言えませんが、とにかく分厚いプラスチックでもスイスイ切れる!!

 

 

無事、希望のサイズに裁断が出来ました(^^)

 

 

さて、波板の準備が整ったので、今度はゴボウを栽培する場所を決めます。波板4枚で栽培するので、結構なスペースの確保が必要です。

 

日当たりが良く、なおかつ、生活や来客時の妨げにならない場所を選びます。

 

 

場所の目星をつけ、実際に波板を配置してみます。

 

 

畑にするスペースを、棒きれで囲います(棒切れをガイド線代わりにして耕していけば、知らず斜めに曲がることなく、きれいに耕せます)。

 

 

スペースが決まったら、波板を外し、早速耕していきます!

 

 

雑草の背丈は低いものの、いかにも根っこが丈夫そうなタイプのものばかり…。これは結構大変そうだぁ(> <)

 

 

 

鎌を使って、雑草を根から取り除いていきます。

 

 

 

しばらく作業をして、鎌ではあまりに時間がかかると気がつきました。なので、鍬(くわ)を使って、表面を10センチぐらい剥いでいく感じで作業することに変更。これで作業能率がぐんと上がりました(^^)

 

 

やはり根っこがすごいです(^^;)

 

 

ひたすらひたすら作業。

 

 

 

ほとんどのエリアは鍬で対応できましたが、太い木の根はツルハシで。

 

 

このツルハシ、ほんとに重いんですよ(> <)。こんなのを日常使いしていたら、必ず腰を痛めます(> <)。ツルハシの使用は、最小限にとどめましょう!!

 

 

頑固な木の根。

 

 

 

全体重をかけ、綱引きのように引っ張っても、どうしても抜けない最後の1本。こちらは、あきらめて剪定ばさみで切ることにしました。きっとゴボウの収穫も、こういう感覚なのでしょうね。

 

 

ゴボウ栽培のスペースが完成!!

 

 

剥がした雑草は山盛りに。この日の作業はここまで。

 

 

翌日。栽培のスペースを確保したら、今度はいよいよ波板を配置します。波板は、緩い傾斜で設置するので、土を寄せて枕程度の高さにします。写真では、傾斜が分かりにくいかもしれませんが…。

 

 

剥がした雑草は、傾斜の隙間を埋めるために使うことにしました。

 

 

波板を置いてみて、傾斜の具合や、途中で板が沈んだりしないかなどを確認し、微調整していきます。

 

 

OKならば、同じ要領で他の波板も設置していきます。

 

 

 

 

こんな感じで置けました(^^)

 

 

波板を設置したら、今度は土を乗せていきます。土は、細かければ細かいほど良いため、念入りに土ふるいをします。

 

 

私の畑は、とにかく大小の石だらけ(> <)

 

 

サラサラになった土を、波板に乗せていきます。

 

 

ゴボウの栽培に必要な土の厚さは、10センチ程度とのこと。かなりの量の土が必要です。

 

 

10センチの厚さで隅々まで土を行き渡らせたら、上に波板を乗せ、飛ばされないように石で押さえます。要は、波板同士で、10センチの厚さの土をサンドイッチにする、ということです。

 

 

カバー用の波板を被せたら、その上に土を盛っていきます。ここで使う土は、ゴボウの根の生育とは関係ないので、石や雑草などの障害物が入っていても構いません。種を蒔く最上部のスペースだけが飛び出している状態にします。

 

 

同様に、残り3つも作業をしていきます。それにしても、こんなに大量の土が必要だとは想像していませんでした。結局、3時間以上も土ふるいをして、終わる頃には腕がプルプルに…(> <)。二の腕を引き締めたい人におススメのダイエット法かも…!

 

 

 

大変ではありますが、サラサラの土を10センチ、きれいに盛るという作業は、個人的にはとても好きな作業だなとも思いました。映画監督になっていなかったら、私はきっと、左官屋とかケーキ屋になって、一日中、セメントや生クリームを均一に塗りたくる仕事をしていたのではないかと思います(^^)

 

 

半分までできた!

 

 

 

お昼休憩をはさんで、残り2つを作業していきます。

 

 

 

 

ついに全ての波板の設置が完了!! この後、編集作業をするとは到底想像できない、強烈な疲労感が襲ってきました(^^;)

 

 

別角度から撮影。

 

 

最後の工程は種まきです。野口種苗の通販で購入した、在来種のゴボウのタネ。

 

 

 

波板の最上部に、よく水を撒きます。

 

 

波板の「波」部分に合わせて、1粒ずつ種を差し込むように蒔きました。種を蒔く間隔が狭いように思われるかもしれませんが、最終的には生育の良いものを残して間引きするので、半分ぐらいになるのではないかと思います。

 

 

種まき完了! ゴボウのタネは「好光性」だそうなので、種の上にはごく薄く土を被せるにとどめます。好光性の種子は、土を深く被せると発芽しないそうです。逆に、「嫌光性」の種子(代表的なものはトウガラシやモロヘイヤなど)は、発芽まで新聞紙などで覆い、光を遮ります。

 

まだまだ知らないことだらけ。農業はほんと、奥が深いです!!

 

種まき後、薄く土を被せ、再度水やりをした状態。

 

 

 

ゴボウを植えたのは先週でしたが、その数日後からずっと雨が続きました(一昨日は雪も!ですね)。ゴボウは発芽までに10日ほどかかるそうで、土もごく薄く被せただけなので、強い雨で種が流されてしまわないよう、雨が降っている間はごみ袋を被せました。

 

 

 

 

昨日、久しぶりに雨が止んだので、ごみ袋を外してみると、土は流されておらず、無事でした。良かった(^^)

 

いやいや、「穴掘り」の苦労はないとはいえ、波板栽培でもゴボウは結構大変ですねぇ…!

 

でも、それらの手間を差し引いても、「絶対育てるべき!」と絶賛されるゴボウ。どんな風に育つのか、これから楽しみです(^^)。収穫は10~12月ごろの予定。

 

ゴボウの種まきはGW頃までできるそうなので、興味のある人は挑戦してみてください♪

 

以上、ゴボウの波板栽培についてでした。